仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE
超・電王トリロジー EPISODE RED
ゼロのスタートウィンクル

 我が家では、深夜にやっているTVショッピングは見てはいけない決まりになっている。理由は、まず僕は酔っ払うと世の中が5割増しで素晴らしく見えてくること(因みに、僕が酔ってる時は世の中の女性の8~9割が“絶世の美女”だ)。そして、そんな僕は深夜という時間帯は大概酔っ払っていること。「おぉ!こんな凄いものがこんなに安くで買えるのか!?・・・・わぁお!しかもコレも付いてぇ?!」・・・・コレは買わないわけにはいかないだろう。しかし、常時金欠な僕はそれでも一応、嫁に相談するのだ。すっかり寝入っている嫁を(子供まで起こしてしまわないよう)そっと起こし、小さい声で「こんな高いところを切れるハサミが、こんなに安いんだよ。しかも手入れし易いコレくらいの小さいのも付いてくる。・・・・多分今だけだよ、どうする?」100歩譲って、わざわざ相談している僕に向かって嫁は一言「要らない・・・・」。コレはキレるだろう。なので「夫婦喧嘩の原因になる」ということで、我が家ではそういうルールなのだ。
 家族が寝静まった深夜のリビングで1人PCに向い、原稿を書き終えたある日。そのまま何気にネットで遊んでいたら『ドラえもん 30周年記念 心に残るお話 DVDボックス』19,800円。幼い頃から『ドラえもん』が大好きな僕は、その日初めて嫁に相談することなく“大人買い”をしたのであった。それは僕が慣れ親しんだ“昔の”ドラえもんから、大山のぶ代ではなくなった最新のドラえもんまで網羅していて、正に“ドラえもんトリロジー”に相応しい名作集なのだが、子供と一緒に観る時、僕が観たい“昔の”ドラえもんを子供たちは「昔かって!」と比較的新しい突っ込みをしてくるので、また子供と喧嘩になるのだ。「ふざけんな!コレがホントのドラえもんだろうが!」と。ついでに『ウルトラマン』も然りである。いつから“ゾフィー”を“ゾフィー兄さん”と呼ぶようになったのか?確かに“帰ってきたウルトラマン”は“ジャック”の方が呼びやすいけど・・・・しかし、お父さんはそういう勝手は認めないぞ。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』なんてもってのほかだ。喋るなウルトラマン!・・・・・が、そうは言ってもやっぱりエースやセブンの出てくる『大決戦!超ウルトラ8兄弟』はメチャクチャ泣けるのであった。
 ともかく、子供と同じテーマで熱くなれるというのは何となく嬉しいことである。で、ようやく本題の『仮面ライダー』。しかしながらこの仮面ライダーだけはどうしても子供とリンク出来ないのだ。仮面ライダーごっこをするにも子供から「とうと(お父さん)は何?」と訊かれ「オレはストロンガーだ!」と言うと途端にテンション下がった声で「・・・・・首が無くてメッチャ、カッコ悪いけどホントにストロンガーでいいの?」と念を押され、「それで良い」と答えると「・・・・可哀想」と言われる始末。“平成仮面ライダー”と云われる最近のライダーはもう全く付いていけない。昔『ディケイド』を子供と一緒にチラッと観たのだけど、そもそもどっちが味方でどっちが敵なのかすら分からず、ただただ混乱しただけであった。一体何が面白いのだろう?と。挙句、ライダーが何かの乗り物みたいになったり、武器になったり・・・・もうメチャクチャである。仮面ライダーの友人にその辺を訊いてみると「そもそも仮面ライダーというのは人造人間であるからして、技術が発達すればそれも全然アリ」なのだそう。話は前後するが僕には2人、仮面ライダーの友達がいる。マジだ。うち1人は、僕が同サイトでやっているもう1つの映画コーナー「Short cut」でレギュラーとして参加してもらっている“魅災流”という美男子なのだが、彼は根っからの『仮面ライダー』ファンで・・・・というかその延長で自らそれになってしまった自他共に認める『仮面ライダー』である。男の子は誰もが“正義の味方”に憧れるとして、何故に彼はそれほどまでに仮面ライダー限定なのか?疑問になり本人に訊いたら「ウルトラマンはデカ過ぎ、有得ない。ヒーロー戦隊モノは5人掛かりとかで寄ってたかって、だ。なんだか正々堂々としていない」・・・・・なるほど、納得だ。それに加え実家がバイク屋である彼が仮面ライダーに変身する理由も充分に理解できる。改めてそのコンセプトや誕生秘話などを考えていると、そもそも『仮面ライダー』自体が『THE FIRST』、『THE NEXT』に限らず、とても大人向けなモノなのかもしれないな、なんて思うのだ。それにしても!中でも特にワケが分からないのが『電王』。イマジン(僕にとってその響きはジョン・レノンのイメージしかないのだが・・・・)とか、モモタロス(?)とか、憑依するとか、しかも電車!?・・・・「バイクに乗れない子供たちがより親しみを感じる乗り物は何か?と考えたとき電車だった」というアイディアは免許を持っていない僕からしてみたら「・・・・あぁ、なるほど」とも思うのだが、やっぱり「もうメチャクチャじゃん」という感も否めない。が、基本1本づつの劇場版を持つ平成ライダーとして、なんとこれまで7本もの劇場版が製作されている『電王』は異例の特大ヒットと呼べるのだろう。その後『キバ』、『ディケイド』、『W』と製作されているにも関わらず、最新劇場版はやはりこの『電王』であった。しかも!2週間おきに公開される3部作!・・・・なんとも親泣かせな映画である。しかし、『仮面ライダー』で育った全ての男が、そして“男の子”を持つ全ての親が子供を連れて観に行かなければいけない1本。男の子は誰もが仮面ライダーを心に秘めて育ってきたし、これからだってそうなのだから。

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