アメイジング・スパイダーマン

 “アメコミ映画祭”とも云えるこの夏。その一発目となる『アメイジング・スパイダーマン』。1962年に大御所スタン・リー(アイアンマンやハルク、X-メンなど数々のキャラの生みの親である)が登場させた“スパイダーマン”は、それまでの“神様”的存在であった“ヒーロー”を、ごく普通の高校生(しかもいじめられっこ)という身近で等身大のキャラに落とし込むことで一躍アメリカ中のキッズの人気者となりマーベル・コミックを代表する主要キャラとなるも、意外にもその実写映画化が初めて実現したのは02年のこと。他のアメコミものと比べても随分と遅咲きなのである。何故か?・・・・は知らないけど。しかも監督のサム・ライミは今でこそ『スパイダーマン』の監督として板に付いた存在だが、当時は「えぇ?!『死霊のはらわた』のあの人?」ってな感じで違和感たっぷりだったのを覚えている。ついでにピーター・パーカー役のトビー・マグワイアにも同様の違和感を感じたものだ。02年から07年のサム・ライミ&トビー・マグワイア版『スパイダーマン』3部作が終わり(一時は同製作陣で『4』の噂もささやかれたが)最新作はそれらと全く関連のない、ストーリーも世界観も製作陣も異なる1本として生まれ変わったものとなった。サム・ライミ版はそれはそれで、原作を忠実に・・・・というか「アニメをそのまま実写化!」的な大傑作であったことは間違いないだろうけど、今回の新作はある意味それとは真逆とも云えるアプローチ。ま、『ダークナイト』以降のアメコミ映画なので当然といえば当然の流れではあるが。監督はマーク・ウェブ・・・・すみません、この人については全く知らないので何ひとつ書けないのだけど、コレだけの作品を誕生させたくらいなので今後きっと“大御所”の仲間入りを果たすのでしょう。そして新ピーター・パーカー&スパイダーマンに『ソーシャル・ネットワーク』のアンドリュー・ガーフィールド!こいつはイイ!トビー・マグワイアより絶対こっちでしょ!

 冒頭に書いたように、この夏は正に“アメコミ映画祭”と云える程、立て続けに公開される同系統作品。この『スパイダーマン』の次は7月28日公開の『ダークナイト ライジング』、そして8月17日はいよいよ『アベンジャーズ』の公開!しかもどれも“良質の~”であるから2012年は「アメコミ当り年だった」と語り継がれるに違いない。『アメイジング スパイダーマン』はコレまでの作品とは関係性を持たないリブート作なので良いとしても、今後の2本は完全なる“続編”なので過去の作品をDVDでチェックしてから劇場に足を運べばその面白さも倍増すること必至だろう。それに、せっかく公開迄まだもう少し時間があるのだし・・・・。

 まずは『ダークナイト ライジング』。05年の『バットマン ビギンズ』そして08年の『ダークナイト』に続く“バットマン3部作”完結編である。この、クリストファー・ノーラン監督・クリスチャン・ベイル主演バージョンの『バットマン』がやたらめったら面白い!ってのは誰の異論もないだろう。(特に前作『ダークナイト』は『アバター』『タイタニック』に続き映画史上歴代3位の興行成績を誇っているほど!)“アメコミ”というジャンルの実写映画化をこれほどダークでシリアスな人間ドラマに昇華させたという点に於いて、このシリーズがアメコミ映画のみならずこの手のハリウッド大作にもたらした功績はとてつもないものである・・・・と、まぁ、書いていくとキリがないのでまた次回『ダークナイト~』をテーマにした時に掘り下げるとして、次に『アベンジャーズ』!08年からマーベルとディズニーにより進められてきた“アベンジャーズ・プロジェクト”。『アベンジャーズ』という1本の映画を成功させるために、まずはそこに登場するキャラたちをそれぞれ主役にした独自の映画を製作していくという正に“前代未聞”のプロジェクト!その集大成がいよいよ公開なのであるから、そりゃあテンションも上がるだろう。中でも最大のヒット作であるロバート・ダウニー・Jrの『アイアンマン1&2』(08年・10年)まだ未見の人は取り敢えずコレだけでも抑えておくべき。そして08年の『インクレディブル・ハルク』。(アン・リーの『ハルク』(03年)とは別モノなので注意!)しかし『アベンジャーズ』ではハルクがエドワート・ノートンじゃないのが残念だけど・・・・。そして去年(11年)の『マイティ・ソー』と『キャプテン・アメリカ』。これら全作にいつもチラッと出てきていたサミュエル・L・ジャクソンも今回は“長官”として大活躍するのだそう!楽しみぃ~!

 更に来年は『スーパーマン』リブート最新作!それに『アイアンマン3』に『マイティ・ソー2』『キャプテン・アメリカ2』更には『X-メン』最新作も公開が控えていて、暫くはこのブームは続きそうな感じだ。ココ日本では6月30日に世界最速公開される、それらの火付け役ともいえる『アメイジング・スパイダーマン』。“コレぞアメコミ・ムービー!”の金字塔的1本、巨大スクリーン用の映画なので「DVDが出てから自宅で~」ではなく是非とも劇場の大画面で観ることを強くオススメする。

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