アベンジャーズ

 08年からマーベルとディズニーにより進められてきた“アベンジャーズ・プロジェクト”。『アベンジャーズ』という1本の映画を成功させるために、まずはそこに登場するキャラたちをそれぞれ主役にした独自の映画を製作していくという正に“前代未聞”のプロジェクト!その集大成がいよいよ公開である。08年・10年の『アイアンマン1&2』同じく08年の『インクレディブル・ハルク』、そして去年11年の『マイティ・ソー』と『キャプテン・アメリカ』、言わばそれら全ての“続編”でもある本作。ハルクことブルース・バナーがエドワート・ノートンからマーク・ラファロに代わってはいるものの(エドワート・ノートンが大好きだっただけに個人的には凄く残念・・・・)主要人物は勿論、脇役陣もほぼオール出演!更には全作で“アベンジャーズ”へのスカウトの為にチョイ役で登場していた“長官ニック・フューリー”ことサミュエル・L・ジャクソンも今回は大いに大活躍!

 物語的には正直“奥深さ”ってのは皆無だけども、まぁ、これだけの濃いキャラを複数登場させた上に物語まで複雑にさせてしまってはもう収拾付かなくなるだろうしな、と思ったり。しかし、どうなのだろう?しっかりハルク=ブルース・バナーの苦悩と成長も描かれているし、最初はそれぞれのヒーロー達がいがみ合いケンカをしつつも“苦悩”や“壁”を乗り越えていく度、理解し合い団結していく、という鉄板とも云える王道の流れには単独のコレ1本でも充分に理解・満足のできる内容なのではないだろうか?過去の全作を既に観てしまった僕としてはもう客観的な感想は出来ないので分からないのだけど・・・・。本音を言うと個人的にはそれぞれのキャラの掘り下げが全く出来てなくて全体的な大雑把感は否めなく「もしも過去の作品を観ていない人が初めてコレを観たらどうなのだろう?」と思ったりもしたのだけど、それでもこの映画は08年の『ダークナイト』を抜き、『アバター』『タイタニック』に次ぐ映画史上歴代3位の興行成績を記録したのだからもうツッコミのしようもないワケで。そもそも各キャラを掘り下げるために前述した過去の作品群があったのだから、そう考えるとコレは述べ15時間以上に及ぶ超大作なのだ、といえるのだな。

 とにかく、アベンジャーズが勢揃いするあのワンシーンとその後の戦闘シーン、それにアイアンマンとハルクの人間的成長を伴った活躍ぶりにはやはり誰もが鳥肌モノで大満足だろう。これから『キャプテン・アメリカ2』、『マイティ・ソー2』それに『アイアンマン3』と(あと、勿論『アベンジャーズ2』も!)更なる続編が控えているのでまだまだこの“アメコミ祭り”騒ぎは続きそうだ。

 バットマンの新シリーズも完結し、来年はいよいよ待望の『スーパーマン』リブート作も控えているDCコミックの方もマーベルに負けじと『ジャスティス・リーグ』を映画化してくれないだろうか?『フラッシュ』や『グリーンランタン』なんかはいいとして、バットマンとスーパーマンが共演するってだけでメッチャ、テンション上がるのだけど。あと、イメージコミックの『スポーン』!97年に1度映画化されてはいるのだけど、コレは是非とも再映画化されて欲しい!

 最後に、ご存知の方も多いと思うが先日『ダークナイト ライジング』の全米公開初日に映画館内で起こった大量虐殺事件。コロラド州オーロラの劇場内で24歳のジェイムズ・ホームズが銃を乱射、12人が死亡し58人が負傷するという映画史上最悪の大惨事が起こったワケだが、案の定・・・・というか“やっぱり”というか、メディアは最近のエスカレートするハリウッド映画の“暴力性”が原因とこぞって報道。この手の映画が叩かれ始めてしまっているのだけど、僕個人的には例えば“映画”が人間の秘めている“暴力性”を暴くことがあったとしても、決してそれを触発したり増長させたりするものではない、と断固として思うのだ。“映画”という“アート”はもっともっと自由な表現であって欲しいと願う者としては、こういう事件がきっかけでまた規制が厳しくなってしまうことが残念でならない。もっと言えば、このジェイムズ・ホームズというワケ分からんヤツが残念でならない。

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