シュガー・ラッシュ

 僕は硬派な“社会派ドキュメンタリー”から“ファンタジー超大作”に“アニメ”まで、とにかく“映画”というメディアであれば何でも喜んで観る。「好き嫌い」が無いというか「ポリシー」が無いというか・・・・(逆に言えば特に“好きなジャンル”もない)なので、例えアニメであっても“マジ観”したい映画は大体独りで劇場に行くのだけど、自分が観たいと思っていた映画を子供たちまで「観たい!」と言い出した時が厄介だ。「親子で観に行く」ということは僕にとってあくまで“家族サービス”の一環であり・・・・何というか、自分の欲望とか感情なんかはシャットアウトして「親」として“連れて行っている”っていうスイッチが入った状態で観てしまうのだな。だから映画に集中できない、楽しめない。この『シュガー・ラッシュ』も子供たちが「観たい!」ということで“連れて行った”のだけど・・・・いやぁ~、参った・・・・。

 今迄で1番泣けた最高のアニメは『モンスターズ・インク』と『トイ・ストーリー3』だと思っていて、コレらに関してはDVDを購入して子供たちに無理矢理(何度も)観せてやったほど。今夏公開される『モンスターズ・インク』の続編『モンスターズ・ユニバーシティ』なんて僕にとってはブラピのゾンビ映画『ワールド・ウォー・Z』と並んで今1番楽しみにしている映画だ。そしてこの『シュガー・ラッシュ』、全米オープンニングの興行成績でディズニー・アニメ史上ナンバー1の最速記録を樹立したというのだから凄い!ってことは、数字上で言えばその『モンスターズ~』や『トイ~3』なんかよりも凄いという事実なのだろうから。

 主人公は「フィックス・イット・フェリックス」というアーケードゲームで悪役キャラである“ラルフ”(因みに「フィックス~」は30周年を迎えるレトロゲームだ)。本音では共演するみんなと仲良くしたいのだけど「悪役」というキャラだけに周りからはどうにも嫌われ厄介者扱いされているのが悩みで、“敵キャラ”や“悪者キャラ”が集まる「悪役の会」というグループセラピーに参加するも彼の不満は増すばかり。そして遂には「オレだってヒーローになってみせる!」とヒーローの証である“メダル”を獲得するために他のゲームへと飛び出してしまう・・・・紛れ込んだのはお菓子の国を舞台にしたレースゲーム「シュガー・ラッシュ」!が、ひょんなことからココで出会った少女ヴァネロペの念願であるレース出場を手助けするハメに・・・・というのが大まかな粗筋。根は優しくヒーローに憧れるも嫌われ者の“悪役キャラ”である主人公ラルフと、彼とコンビを組む少女“ヴァネロペ”が実はバグキャラ(プログラムのエラー)で周りのみんなから嫌われ孤立しているってのが物語のポイントだ。先にも書いたように僕は完全に「親モード」で“子供たちを映画に連れて行った”のだけど・・・・いや、ホントに参った。不覚にも泣けに泣けて・・・・子連れで号泣している40男ってのはなかなか不恰好なものだ。

 まず、この設定が面白い!昼間はゲームの中で一生懸命に働くキャラたちが、ゲームセンターが閉店した後は“プライベート・タイム”となり各々の生活があり異ゲーム同士の交流もある、という。ま、言ってしまえば『トイ・ストーリー』の玩具と一緒なのだけど「ゲームのキャラ~」ってのは今までありそうで無かった世界じゃないだろうか。主人公である“ラルフ”が「フィックス~」を飛び出してしまった後、ゲームが悪役不在となってしまう・・・・とか、レトロゲームと最新ゲームのキャラでは解像度や動きが違ったり、マリオブラザーズのクッパやパックマンなど見覚えのあるキャラたちが多数登場してくるといった細かい演出も面白い。個人的には「ゲームの世界(画面)」から見たプレイヤー(人間)の描き方とゲーム内での“プレイヤー”の設定ってのが「なるほど~!」と滅茶苦茶ツボにハマってしまったのだけど(笑)「ヒーローになるためにメダルは要らない」考えれば考えるほど幾らでも深読みができるような実に味わい深い物語であった。大人も充分に楽しめるので是非とも家族総出で最新3Dを楽しんでいただきたい。

 それにしても、次々と超大作を公開させる最近のディズニーの勢いは凄い!まさか?!の『トイ・ストーリー』の「ピクサー」を買収した後、マジ?!の「ルーカス・フィルム」までをも買収!C-3POやR2-D2、更にはダース・ベイダーやジャバ・ザ・ハットまでもディズニーのキャラクターになるのか?!という往年のSWファンには不安材料ばかりが募ったのだけど、唯一、若干の期待があったのがもう絶対に終わったと思っていたシリーズの復活(続編)だったワケで・・・・でも、それにしても「ディズニーのスター・ウォーズ?」という嫌悪感も否めず・・・・。新監督として、ギレルモ・デル・トロやブラッド・バードが有力候補と噂されるも、個人的には「う~ん・・・・」だったところにクリストファー・ノーランorベン・アフレックの噂!コレなら良い!観たい!けど、そこから更に二転三転あり遂に決定したのは、なんとJ.J.エイブラムス!コレは凄い!!!映画史にその名を刻むであろう『スター・ウォーズ』の新章は『スター・トレック』シリーズを完全復活させた彼に、またしても託されたのである。あぁ~、コレは観たい!きっと『スター・ウォーズ』マニアにとっても「全くもって反論無し!」だろう。

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