アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

 6月上旬、『アベンジャーズ』の続編となる『エイジ・オブ・ウルトロン』が公開からわずか7週目にして『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を抜いて「全世界歴代興行ランキング」で5位にランクインした、というニュースが流れた。この速報にはきっと世界中の映画ファンが驚いたのではないだろうか。ココ日本では半年以上のロングランとなった超特大ヒット作『アナと雪の女王』(歴代6位)すらあっという間に抜いてしまったのだから。しかも、まだ日本では公開前だというのに・・・・。因みに、歴代1位は『アバター』で、2位は『タイタニック』、そして3位に前作『アベンジャーズ』が付けているワケだが、それの“続編”という流れからしても『アベンジャーズ』を抜くのは必至で(っていうか、何と言っても日本等の公開はこれからだし!)、2位の『タイタニック』にどれだけ近づくか?が注目されるのだろう。

 『キャプテン・アメリカ2/ウィンター・ソルジャー』で戦ったヒドラの残党から“ロキの杖”を取り戻すため、敵の本拠地に乗り込むアベンジャーズ(全員集合!)。この冒頭からもうクライマックス!って感じだ。見事取り戻した“ロキの杖”に人工頭脳が隠されていることに気付いたトニー・スターク(アイアンマン)はブルース・バナー(ハルク)に協力を仰ぎ、この人工頭脳を使った「ウルトロン計画」を企てる。危険だと反対するブルースに、これからアベンジャーズでも太刀打ち出来ない敵が現れた時、一緒に地球を守るべく戦ってくれる平和の使者“ウルトロン”が必要だと力説するスターク。しかしその開発中に人工頭脳が暴走し「究極の世界平和の為には人間は必要ない」と判断。いわゆる、今流行りの“シンギュラリティ(技術的特異点)”問題が起こるワケだ。世界平和のために作ったはずが人類最凶の敵となってしまった“ウルトロン”。アベンジャーズはウルトロンから地球を守れるか・・・・という、ざっと言えばこんなお話しなのだけど、最後、(当然ながら)アベンジャーズがウルトロンを倒しても「ハイ、めでたし、めでたし」とは単純にいかない。だって、そもそもウルトロンはトニー・スタークが作ったワケだし、あと、中盤で“スカーレット・ウィッチ”に惑わされたハルクが暴走し、街中をぶっ壊してしまう!というハプニングが勃発。(ココでアイアンマンが更にデカいメカを装着した“ハルクバスター”が登場!ハルクとの市街戦が本作の見所の一つだ!)ただでさえ、ハルクになった時に自分を抑えきれず周りに危害を加えてしまうことを最大の悩みとしているブルース・バナーはこの事態に自己嫌悪MAXに!加えて、これらの事態を知ってしまった&目撃してしまった人類は今まで通りアベンジャーズをヒーローだと崇められるだろうか?という、この辺が本作のキモとなる裏テーマであり、次作『アベンジャーズ3/インフィニティ・ウォー』に繋がる最大のポイントではないだろうか。(因みに『アベンジャーズ3』は二部作で製作され、「パート1」が2018年5月、「パート2」が2019年5月に公開予定)

 08年からマーベルとディズニーによって企画された「アベンジャーズ計画」。『アベンジャーズ』という一本の映画を成功させるために、登場キャラを各々主人公に据えた独立映画をその伏線として製作していくという企画は正に映画史上最大のプロジェクトと云えるだろう。『アイアンマン』(08年)、『インクレディブル・ハルク』(08年)、『アイアンマン2』(10年)、『マイティ・ソー』(11年)、『キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー』(11年)を経て遂に公開された『アベンジャーズ』(12年)は、先述したようになんと映画史上歴代3位という興行成績を記録。作戦大成功!って感じだろう。ココまでの映画は「フェイズ1」と呼ばれていて一旦区切りを付けるのだけど、翌13年には『アイアンマン3』を皮切りに早くも「フェイズ2」がスタート。『マイティ・ソー2/ダーク・ワールド』(13年)、『キャプテン・アメリカ3/ウィンター・ソルジャー』(14年)という続編モノと平行し、TVドラマとして「アベンジャーズ」が所属していたニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)率いる「シールズ」を描いた『エージェント・オブ・シールド』シーズン1・2(14〜15年)、更には『キャプアメ・ファースト〜』に出てきたペギー・カーターが主人公の『エージェント・カーター』が次々とリリース。で、満を持して今回の『アベンジャーズ2/エイジ・オブ・ウルトロン』となるワケだ。ココ日本ではTVドラマの方は馴染みが薄いので単に映画数が減った感もあったけど、実は本国アメリカではより身近に浸透し盛り上がってきていたのだろう。

 本作で「フェイズ2」も終わり、ココで気になるのが「フェイズ3からガラッと入れ替わる」と以前から噂されていた“アベンジャーズ”のメンバーだ。『アベンジャーズ2』をまだ観ていない方にはネタバレになるのであまり書けないが、本作ではかなりの主要メンバーが外れる伏線が描かれている。ファンとしては「いや、お前が抜けちゃダメだろ!」とツッコミを入れたくなるほどだけど、シリーズのマンネリ化を防ぎ更に進化していくためには必要な要素なのだろうか?とも思ったり。で、新メンバー。まず、今後間違いなくメンバー入りするのが「ジャーヴィス=ヴィジョン」だろう。トニー・スタークが作った人工頭脳“ジャーヴィス”の声をこれまでずっと大御所ポール・ベタニーがやっていたのが「贅沢な声優だなぁ〜」と思ってはいたけれど、まさかこいつが物体化してそれをポール・ベタニー自身が演じるとは!なるほど〜・・・・コレは凄い!そういうことだったのか。あと、バートンが「ココ(建物)にずっと隠れていても誰も責めたりしないけどココを一歩出たら君もアベンジャーズのメンバーだ」と言った後、脅威の攻撃力を持って建物から出てきた“スカーレット・ウィッチ”も前後の流れ(セリフ)からいって間違いないだろうし、『アイアンマン』シリーズで登場した“ウォー・マシン”(ドン・チードルが入ってる黒いアイアンマン)や『キャプアメ2・ウィンター〜』でキャプアメの相棒だったアンソニー・マッキー演じる“ファルコン”(背中に翼のあるヤツ)も『アベンジャーズ2』でラストにちょこっと出てきたので確定だろう。しかし、スカーレット・ウィッチとクイック・シルバーの双子の兄妹は、なんだか『X-MEN』に出てきそうなキャラだなぁ〜と思っていたら、『X-MEN』に登場する悪の親玉“マグニート”の双子の子供なのだとか。なるほど。

 で、今秋公開の『アントマン』(15年)から「フェイズ3」に突入するワケだが、その目玉作として来年16年にはいよいよ『キャプテン・アメリカ3/シビル・ウォー』が公開!コレは原作コミックでも有名なエピソードなのだそうで、“アイアンマン”に“ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)”、“バートン=ホークアイ(ジェレミー・レナー”、それに“ファルコン”や“スカーレット・ウィッチ”、“ウォーマシン”に“ヴィジョン”、更には、チャドウィック・ボーズマン扮する“ブラック・パンサー”も17年の公開予定に先駆けて出演!・・・・に加え、なんと“スパイダーマン”!まで登場するという、ある意味、『アベンジャーズ3』にも匹敵する、どころかそれを上回るのでは?!というくらいの超大作。これだけのキャラをどうやって収集つけるのだろう?と今から楽しみで仕方ない。それと、今回は『アベンジャーズ』がテーマなので敢えて端折ったのだけど、気になるのがコレらと同時進行する『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。これから暫く続編やスピンオフ作が満載なこのシリーズはなんと『アベンジャーズ3』で合流!なるほど〜、コレで『キャプアメ3』を超える展開にするのか。納得。言うまでもないけれど、本作は絶対に大画面&大音響向けの映画なので劇場で観ることを強くオススメします。お見逃しなく。


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