インデペンデンス・デイ:リサージェンス

 数ある「地球に攻撃・侵略をしてくる宇宙人と戦う映画」の中で、その代表作と言っても過言ではない『インデペンデンス・デイ』。当時の(今でもだが)超売れっ子アクション・スター“ウィル・スミス”を主演に、当時では(今でもだが)異例とも言える“2時間半もある長尺SFアクション映画”は公開と同時に世界中で大ヒットを記録。正に「誰も観たことがない」「想像を絶する」という言葉がピッタリな物語と映像で相当なインパクトがあったのを覚えている。中でも“シティ・デストロイヤー”と呼ばれる桁違いにデカい宇宙船!それまで“宇宙船”といえば「あれ?・・・・アレってUFOじゃない?」ってな感じの存在だったけど『インデペンデンス〜』のそれは空全体を覆い尽くすほどの超巨大さ!そんなんがある日突如現れるのだからもうポカ〜ンと口を開けて見上げるしか無く・・・・。その見た目だけでハナから全くの戦意を喪失させるのだけど、それがまた“想像上の最悪”を超える怒涛の攻撃を仕掛けてきてあっという間に世界中の主要都市は壊滅状態に。人類(アメリカ軍)も最先端の武器を総動員に駆使して反撃するも宇宙船のバリアに全く歯が立たず、渾身の核攻撃ですら無効化される始末・・・・。コレが映画で無ければ「いや、もうダメっしょ」と素直に諦めるしかないバカバカしいほどの圧倒的さが逆に爽快で、そしてそんな絶望的な状況から一体どうやって勝ちに行く?(映画だから最後は絶対に勝つはずだと思って観ているワケだし、ましてやウィル・スミスだし)という展開に、二時間半一瞬足りとも飽きさせること無く夢中になる大傑作であった。

 96年の公開からちょうど20年となる今年。なんとその続編となる『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』が公開される。最初にこの話題を聞いた時はリメイク作なのか?と思ったけど、ではなくて時間軸も整った正式な「続編」となっているがポイントで、人類にとって共通の敵を見出した為に世界がひとつにまとまっている近未来の地球が舞台。あれから20年・・・・宇宙に於ける地球の独立を宣言し人類はひとつになりながら「きっと奴らはまたやってくる」と来たる時に備え軍事力を強化すると同時に、あの戦闘で回収した宇宙人の技術等を利用・研究し最新鋭の防御システムも構築。むしろ「来れるもんならいつでも来いや!」という準備万端な平和なある日に突然来た・・・・っていうか、ホントにまた来た〜!(笑)しかも、こっちが用意していた自慢の武器も防御システムも全く歯が立たないほどの想像を遥かに絶する圧倒的な軍事力を持って攻撃される地球!どんどん攻撃される地球!こちらの最新兵器なんか相手にとっては蚊ほどの存在でしかなくどんどん情け容赦ない攻撃をされる地球!なるほど〜、次の戦闘に備えていたのは人類だけではなかったのだ。考えてみればそりゃそうだろう、相手は相当の自信があったにも関わらず一度負けているのだから次に仕掛けてくる時はかなりの準備を整えてきて当たり前なのだ。地球人にとってコレはもう全くダメ、準備不足。・・・・って、一緒んじゃん!前作と一緒じゃん!と思うのだが、いいのだ。コレでいいのだと思う。20年分の進化を遂げて更にバカバカしさに磨きをかけた“やり過ぎ感”が本作の最大の魅力なのだ。大都市を街ごと持ち上げて他の大都市に落とす!なんてよく考えたよなぁ〜(笑)。本来ならば笑いが出るようなバカバカしいほどのやり過ぎシーンが満載なのだけど、莫大な予算を使ったであろう最先端の映像技術のお陰で43歳のいい大人が冷静さを忘れて興奮してしまうから凄い。

 ウィル・スミスこそ出てないものの、ビル・プルマンやジェフ・ゴールドブラムといった主要キャストは引き続き登場するので前作を観てから挑んだ方が更に楽しめるだろうと思う。最初は肝心のウィル・スミスが出てないのが致命的な気もしたけど、この映画のキモはそこではなく、やっぱり監督のローランド・エメリッヒ!前作に引き続きこれだけ“やり過ぎ”た映画を撮れるのはやっぱりこの人しかいないだろう。ジャン=クロード・ヴァン・ダムとドルフ・ラングレンが共演した『ユニバーサル・ソルジャー』(92年)でハリウッドデビューを果たしたドイツ人監督エメリッヒはカート・ラッセル主演の『スターゲイト』(94年)を経て96年の『インデペンデンス・デイ』で一躍大ブレイク!そして、地球温暖化による氷河期を描いた近未来映画『デイ・アフター・トゥモロー』(04年)が話題になったかと思えば一転して『紀元前一万年』(08年)で大昔の地球を映像化。更にその翌年にはマヤ文明最期歴描いた『2012』(09年)を大ヒットさせ、未来から紀元前まで、とにかく“誰も観たことのない映像”を撮らせたら右に出る者はいないという今や“ディザスター・ムービー(災害・大惨事パニック映画)”の巨匠となった監督である。物語がどうって言うより、この映像自体に価値のある一本。劇場の大画面で観るのは勿論だが次はPSVRで観てみたい!と思った。

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