NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム

 ついこないだちょっとした話題になっていた“おでんツンツン男”のように、何がしたいのか?何が面白いのか?ネット上で炎上することを理解した上で(て言うかむしろそうなることを望んで)自ら公開する人がいるけれど、アレは何なのだろう?見ているこっちが恥ずかしくなるような動画を本人はどう見ているのか?芸能人が“炎上目当て”で投稿するあれとはまたワケが違うし。ただただ自身の恥ずかしい動画をネット上に拡散させてしまってこれから先どうするのだろうか?と、他人事ながら心配にもなる。一方、佐川急便の配達員が“独りガチギレ”して荷物を叩きつけたりしてる動画も問題になっていたが、コレは個人的にはまぁ共感はしないまでも“おでんツンツン男”に比べて何だかそれほど憎めないから微妙だ。もっと言えば“代引き料金改ざん”や“違反肩代わり”問題の直後だっただけに「ハメられたんじゃないか?」と勝手に勘ぐったほどで。「ハメられたんじゃないか?」と言えば成宮寛貴。正直、僕は成宮寛貴をあまり知らないのだけど、取引先のお客様にそっくりな人がいて(少なくとも僕の中では区別がつかないくらい)なんだかその人を攻撃されているようで物凄く気分が悪いのだ「彼は絶対に薬物なんかする人ではない!」と。もはや、芸能人に限らず名も無き一般人でさえもプライベートも何も関係なくネット上に晒される危険と隣り合わせの現代。しかも一度流れてしまったらもう取り返しがつかないという・・・・何とも無茶のできない堅苦しい世の中になったように思う。

 『NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』はこれら全ての要素をまとめて描いているような映画だ。正に“現代社会映画”!ほんの数年前でも観客の理解度は全然違っただろう。主人公は何処にでもいる普通の女子高校生“ヴィー”。彼女は何もかも思い通りにいかなく退屈な自分に自暴自棄になり、若者の間で流行っている“ナーヴ”というネットゲームに参加してしまう。“ナーヴ”のルールは、まず観客か挑戦者のどちらかに登録参加することが絶対条件で、“観客”は時間単位の課金を支払ってゲームに参加し、“挑戦者”を選べば“観客”が出すミッションに挑戦していく・・・・という、いたって単純明確なもの。実際にこんなサイトがあっても不思議じゃいくらい現実的な設定だ。当然ながら、進めるに連れてどんどん増加していく観客数(閲覧数)と賞金額。例えば「知らない人と5秒間キスしろ 100ドル(11,700円)」「街中で裸になれ 2500ドル(292,500円)」「タトゥーをいれろ 5000ドル(585,000円)」「10Fのハシゴを渡れ 10,000ドル(1,170,000円)」「目隠ししてバイクで時速96キロをだせ 10,000ドル(1,170,000円)」「タワークレーンにぶら下がれ 20000ドル(2,340,000円)」などなど・・・・(因みにコレらは正式サイトや予告編に書かれているものなので“ネタバレ”には当たらないことをご了承頂きたい)どんどんエスカレートする難題なのだが、途中棄権すればそれまで獲得した賞金が全て無効!ってのもゲーム性を高めているのだな~。

 主演の女子高生“ヴィー”と相方の“イアン”。僕は本作で初めて観たのだけど、無名なワリには二人ともやたらと存在感があったな~と思って調べてみると、“ヴィー”はジュリア・ロバーツの兄エリック・ロバーツの娘“エマ・ロバーツ”で、“イアン”はジェイムズ・フランコの弟“デイヴ・フランコ”なのだそう!今後ブレイク間違い無しの二人を観れる貴重な一本かもしれない。

 無責任に何とでも言う“匿名ネット民”の怖さと、それに振り回されてしまう“マトモな人間”。じゃ、匿名じゃなく実名&顔を出せば信用できるのか?と思えば、先述した“おでんツンツン男”や「ユーチューバーを舐めるな!」と言い放った“ヤマト運輸チェーンソー男”のようなバカのお陰で「ユーチューバーってバカでしょ」の烙印を押されてしまった今。とにかく、素人がネットを使いこなすのは非常に難しく危険だということを痛感させられ、本作は『アンフレンデッド』と並び物凄く怖い“インターネット”映画だと思った。

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