ライフ

 表面積でいえば地球の4分の1程度の大きさであるにも関わらず「地面の面積は地球とほぼ同じ」だとか「水が存在するから」とか「自転する長さが24時間40分とほぼ地球と同じ一日だから」とか、人間が住みやすいのでは?とされている「火星」。現代の科学力では約半年で到着できるそうで、既に人類移住計画もガチで進められているようだ。しかし、何故に昔から宇宙人と云えば“火星人”なんだろう?“月人”でも“水星人”でも“金星人”でもなく、タコ型の“火星人”。っていうか、火星にホントに水が存在するのであれば生物が存在する可能性も高いのではないだろうか?と思うのだが・・・。

 ということで、本作『ライフ』は、火星へと地球外生命体の調査に行って、見つけました。という実にリアル設定な映画だ。舞台は地球近くに浮かぶ国際宇宙ステーション。ココでは世界各国から集められた6人の精鋭宇宙飛行士が火星からの無人探査機の回収を行い“地球外生命体”の調査を行っているのだが、遂に、採取した土の中から微生物を発見!最初は顕微鏡でようやく見えるくらいの単細胞生物だったのに、それは日に日に成長し大きくなっていく。人類初となる“地球外生命体”の大発見は当然の如く世界中で大ニュースになり、見た目的に可愛らしいことからも“カルビン”と名付けられ大盛り上がりに。が!それは驚くべく知能力と生命力の高さを持ち、人間に襲いかかってくるようになるのだ。次々と殺されていくクルー。なんとか無事に生還したいのだけど、この生物を宇宙船に乗せたまま地球に帰還するのは人類にとってあまりにも危険だし・・・・

 登場人物がわずか6人だけということもあり、ギャラの分配率が低いからか?本作はジェイク・ギレンホールを主演に、ライアン・レイノルズやレベッカ・ファーガソン、それに真田広之といった錚々たる俳優が出演している。通常ならば全員が主役級の俳優なので、観ているこっちとしては「ま、こいつはまだ殺られないだろ」と安心して高を括っているといきなり殺られたりするもんだから「えぇ?!この大物がこんなに早く消えるのか?!」という衝撃を受ける。そういう意味では何とも贅沢な一本だ。

 正直、『ライフ』にはこれと言った目新しさは全くと言って無い。エイリアンものとしては確かにベタではあるけれど、逆に言えばそれは「王道の~」とも取れ裏切られること無く存分に楽しめるのだと思うのだ。ココ最近、マット・デイモン主演の『オデッセイ』(16年)とか、クリス・プラットとジェニファー・ローレンス主演の『パッセンジャー』(16年)とか宇宙モノがどれもイマイチだっただけに「いやぁ~、久しぶりにこんなに面白いSFパニック映画を観た」って気分になれた。物凄く自然な“無重力空間”での映像に対しても「どうやって撮ってるんだろう?」という疑問すら忘れてしまうくらいに、ラストの“星新一”的なオチまで一秒たりとも飽きること無く楽しめる大傑作。とにかく面白かった!こんなに怖い映画は久しぶりに観たってくらい。こうなると否応なくリドリー・スコットの『エイリアン:コヴェナント』に期待値が高まる。あ、そう言えばやっぱり本作でも“火星人”はやっぱりタコ型だったな・・・

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