怪盗グルーのミニオン大脱走

 前にも多分ココで書いたと思うのだけど、僕は正直、人の顔がなかなか覚えられない。仕事上では勿論、プライベートでも小~中学校のPTA会長をしていたりするので毎日たくさんの人と会うのだけど、一日の中で話しをしたり挨拶を交わしたりする三分の一くらい・・・酷いときは半分くらいの人が誰だったか分かっていないときがある。いや~、酷い。本当に申し訳ない限り。でも僕は相手の肩書や立場を一生懸命に考慮した上で話しをするから、話しが全然噛み合わないってことは滅多に無いのだけど、ある程度親しくならないと実は分かっていなかったりするので、まず会った時に「はじめまして」と言った方がいいのかどうなのか?の心理戦。毎日結構大変なのだ。因みに、挨拶を交わす程度の人は僕にとってはほぼ“知らない人”だ。一時期は真剣に悩んだりした時期もあったけど、相手の特徴を覚えようと工夫したり、仕事に影響しない術を心得たりと努力していたある日、僕は一つの転換期を迎えることになる。それが、ブラッド・ピットの何かのインタビューだった。彼はあの甘くカッコ良い雰囲気&顔で「実は僕は幼い頃から人の顔が覚えられない失顔症なんだ」とサラリと言い放ったのだ・・・・なに?!そんな病気があるのか?オレは一種の病気なのか!?本当にかなりのショックだった。それがどういう病気なのか敢えて調べてみる気になれなくて(ショックが大きくなりそうで)未だに詳細は分からないけれど、僕は間違いなく若干のコレだと思うのだ。ま、でもブラピと同じ病気だというのはなんだかオシャレじゃないか(笑)それから開き直って、嫁に「オレさぁ、ブラピと同じ病気だからさぁ~」とカッコ付けて言ったら「外では絶対にそういう言い方しない方がいい」と釘を刺されたので控えているのだが。

 で、何の話しかと言うと“ミニオンズ”だ。僕はどうにもミニオンズのキャラが見分けられない。子供たちが“ケビン”だの“スチュアート”だの“ボブ”だの言っているのだけど、いやどう見ても全く同じにしか見えないのだ。ブラピのお陰で乗り越えていたと思っていたのだけど、コレには久しぶりに衝撃を受けた。どうかブラピも同じであってくれ、と願い「実を言うと僕はミニオンズのキャラが見分けられないんだ」と言っているブラピのインタビューがないかネット上を片っ端から調べてみたけれど残念ながら見つけることはできなかった。

 『怪盗グルーの月泥棒』(10年)、『怪盗グルーのミニオン危機一発』(13年)に続くシリーズ3作目で、スピンオフの『ミニオンズ』(15年)と『ペット』と同時上映された短編『ミニオンズ アルバイト大作戦』(16年)も含めたら5作目となるのが、この『怪盗グルーのミニオン大脱走』だ。ディズニーやピクサー(今では同じだけど)、ドリームワークスなどの3DCGアニメが軒並み大ヒットを記録し新たなジャンルを確立させた頃、それに出遅れまいとユニバーサル・スタジオが3DCGアニメ製作専門の“イルミネーション・エンターテインメント”を立ち上げるワケだが、その会社の今後の明暗を分ける物凄いプレッシャーのかかった初作品となったのが『怪盗グルーの月泥棒』だったのだ。で、それが超特大ヒットを記録し、今ではユニバーサルの看板キャラにまでなっている“ミニオンズ”。この愛くるしい(正直、僕個人的には全然可愛いとは思えないのだけど)キャラ“ミニオンズ”って一体何なのか?というと、人類が誕生するずっと以前から存在していて、地球上で一番の“悪”に仕えることを生き甲斐とし、かつては“ティラノサウルス”や“ファラオ”、“吸血鬼”などの歴史に残る大悪党に仕えてきたのだという(笑)やがてご主人と呼べる大悪党がいなくなり氷の洞窟でひっそりと暮らしてきたのだが・・・・ということがスピンオフ作『ミニオンズ』(15年)で判明。見た目と真逆にかなりの“悪キャラ”というのがいいのだな。

 今回のポイントは何と言っても“80年代”!音楽からファッションから小物アイテムから小ネタまで、80年代満載のテイストはきっと僕みたいな“劇場に子供を連れて行く親世代”へのプレゼントだろうと思う。今までの作品に比べてミニオンズの登場はかなり少ないものの、観終わった後「やっぱ凄いよなぁ~、このシリーズ・・・・」と改めて実感するほどの大傑作。ストーリーは敢えて書かないことにする。だってこの手の映画には前情報は要らないと思うので。とにかく文句なしに面白かった。この夏休みに親子連れで是非!

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