ザ・マミー 呪われた砂漠の王女

 いや~、面白かった!テレビの洋画劇場で育った僕ら世代(70年代生れ)にとっては「こんな映画久しぶりに観た~」って感じだと思う。背後に迫るミイラに気付かない主人公・・・「志村、うしろ~!」って叫んでいた子供たちを思い出した(笑)「古き良き~」とも云える“あの頃”の徹底したホラーエンタメ作。こんなに怖くてドキドキわくわくさせられる感覚ってのはいつぶりくらいだろうか?僕ら親世代は懐かしく楽しめたけど、一緒に観た子供たちにとっては逆に斬新だったようで「凄く怖かったけど面白かった~!」と大絶賛だった。

 古代エジプトでメネプトレ大王に待望の男の子が誕生。しかし、それにより女王としての権力を握る夢を失った王位継承順第一位のアマネット王女は魔神セトに魂を売り、国王一家の暗殺を計画。が、その途中で神官たちに捕まり永遠の生き埋めの刑に処されたのだった。そして時は現代。イラクでの戦闘中に偶然にも古代遺跡を発見したニック・モートンとクリス・ヴェイルは、考古学者のジェニー・ハルジーと共にそこにあった棺を研究(&金儲け)のためにイギリスへ持ち帰ることに。それが2000年以上にも及ぶアマネットの封印を解いてしまうこととも知らずに・・・・という物語。そうそう、モンスター映画っていうのはコレぐらいベタな話しの方がいいのだ。

 最初この映画の情報を知った時、僕はてっきり98年の『タロス・ザ・マミー/呪いの封印』のリメイクだと思っていて(99年~の『ハムナプトラ』じゃないだろうし・・・)「シブい映画をリメイクするな~」と感慨深かったのだけど、じゃなくて本作は1932年に公開された『ミイラ再生』のリメイク作となるのだそう。それにしても何故にトム・クルーズなのだろう?と違和感も感じるも色々と調べてみると納得。ユニバーサル・スタジオが1920年~1950年代にかけて製作した『ノートルダムのせむし男』(23年)や『オペラ座の怪人』(25年)、『魔人ドラキュラ』(31年)、『フランケンシュタイン』(31年)、『ミイラ再生』(32年)、『透明人間』(33年)、『狼男』(41年)、『大アマゾンの半魚人』(54年)などなどのモンスター映画は、どれもがシリーズ化やリメイクされるほどの大ヒットを記録。この一連の作品群は“ユニバーサル・モンスターズ”と呼ばれ、今でも知らない人はいないってくらい強力なアイコンとなっているワケだが、なんとこの歴代のオールド・モンスターたちを現代の最新技術でリメイク!更にはそれを「アベンジャーズ」シリーズや「ジャスティス・リーグ」同様、全て同じ世界観のもとでクロスオーバー作品としてシリーズ化していこうという壮大な一大プロジェクトが立ち上がっているのだ。

 “ダーク・ユニバース”と呼ばれるこの一大プロジェクトはヘンリー・ジギル(&ハイド)博士率いるモンスター研究機関“プロディジウム”を中心に描かれるということなので、ジギル&ハイド博士を演じるラッセル・クロウはきっと全てのシリーズに出てくるのだろう(「アベンジャーズ」シリーズでいうサミュエル・L・ジャクソンが演じたニック・フューリー的な存在だろうか?)その第一弾として公開されたのが『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』。本作を皮切りに、『フランケンシュタイン』(なんと、あのハビエル・バルデム主演!)が19年に公開予定で、更には、『半魚人』、『透明人間』、『ヴァン・ヘルシング』、『狼男』、『ドラキュラ』、『オペラ座の怪人』、『ノートルダムのせむし男』・・・と、公式に発表されているだけでもコレだけのオールドモンスターたちが現代版として蘇るのだという。しかもその全てがクロスオーバー作なので、今後はモンスター同士の共演も充分にありえるのだろうし、そう考えると本作『ザ・マミー』のエンディングといい、トム・クルーズ演じるニック・モートンのラストシーンといい、何とも絶妙で素晴らしい!このシリーズ、間違いなくどの作品も大ヒットするのだろうな。今後がますます楽しみだ。

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