フラットライナーズ

 小~中学生時代をテレビの洋画劇場で育った僕にとって「いつかリメイクして欲しい!」と永年夢みてたのが『ゴーストバスターズ』(84年)と『フライトナイト』(85年)だった。今となってはその両方とも叶ったワケだが(16年の『ゴーストバスターズ』は酷かったけど・・・)それと別に「リメイクすれば絶対面白いはず!」と思っていたのが『フラットライナーズ』と『トレマーズ』(共に90年の作品でケヴィン・ベーコンが出演している)で、何故に「それと別に~」かと言うと、先述した二本は僕が小~中学生だったのだけど、後の二本は既に大人(18歳)になっていて・・・このわずか5~6年が僕にとっては大きく違うものだったからだ。特に『フラットライナーズ』に関しては小学生時代よりもある程度大人になって観たからこその怖さ&深さだと思う。なのでリメイク作に対する要望というか期待値が全く異なるのだな。

 「三途の川を渡ろうとしてるところを誰かが呼び止めたので引き返したら目が覚めた」とか「子供の頃からの記憶が走馬燈のように蘇った」とか、死にかけた人が蘇生した後に何故だか共通して云われる体験話し。果たして死後の世界は存在するのか?きっと誰もが一度は想像してみたことがあるのではないだろうか。そもそも心臓が止まった時点を“死”とするならば、何故に他の臓器と同じように脳もその時点で活動を止めないのか?『フラットライナーズ』(90年)とはその疑問をホラーテイストで描いたミステリー映画の傑作だ。死後の世界に興味を持った医大生4人が、実験として人工的に心臓を止め1分後に蘇生させることで実際に臨死状態を体験しようと試みる。実験はうまく成功するもそれから数日後、臨死体験をしたネルソンらは奇妙な幻覚に襲われ・・・・主人公にキーファー・サザーランド、そしてジュリア・ロバーツやケヴィン・ベーコンといった当時最も旬だった若手俳優を揃え、ハリウッド界の超大御所ジョエル・シュマッカー監督&ヤン・デ・ポン撮影という大ヒット作『フラットライナーズ』のリメイクとなるのが本作。最初にこの情報を見た時はまさかあの映画のリメイク作だとは思わず「同名映画だろう」くらいに思っていたのだけど・・・

 前作から28年後、ネルソンと同じく死後の世界に異常に興味を持つ医学生のコートニーは除細動器を使って自らの心臓を1分間だけ停止させ臨死体験をする。実験後、コートニーは過去の記憶を鮮明に思い出せるようになったり、今まで弾けなかったピアノが突然弾けるようになったり、成績が飛躍的に上がったりと才能を発揮するようになる。それを見た学生仲間たちは次々と被験者として希望し実験を繰り返すことに。やはり同じように知的能力の向上がみられたのだが、やがてその全員が奇妙な幻覚に襲われるようになる・・・・主人公のコートニーを演じるのはエレン・ペイジ。07年の『JUNO/ジュノ』で一躍有名になった人だけど、僕的には「X-MEN」シリーズの『ファイナル ディシジョン』(06年)と『フューチャー&パスト』(14年)に出てきた“シャドウキャット”の方が見覚えがあり「あぁ、あの人か」という感じだった。登場人物が少ない映画だからこそ、役者陣にはキャラの奥深さも要望されていくのだろう。他にも『天国の口、終わりの楽園』(01年)や『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16年)などのディエゴ・ルナ、『トリプルX:再起動』(17年)のニーナ・ドブレフといった魅力的な俳優がそれぞれ主役級の存在感で引き立っていて楽しめた。そうそう、そう言えば前作の主役だったキーファー・サザーランドも出演しているのだけど、この人物が前作と同一人物なのかは最後まで分からなかったな・・・・。あとは『トレマーズ』!あの映画はむしろ当時の映像演出の雑さがよかったのかもしれないけど、いや是非ともリメイク作を観てみたい!

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