リメンバー・ミー

   最近では“世界最速公開”ってのが多い(特にマーベル系)ココ日本で、珍しく随分と遅れを取る公開となった本作『リメンバー・ミー』。昨年末には世界中の大部分で公開され大ヒットを記録中で、ただでさえハズレ無しと云われているピクサー映画の中でも「最高傑作!」と謳われているのだから気になって仕方ない。本作の舞台となっているメキシコでは「死者の日」に合わせて2017年の10月27日に世界最速公開され、アニメーション映画では歴代1位の興行成績を記録。更に公開わずか19日目にして『アベンジャーズ』の記録を抜き映画史上歴代最高の記録を更新しているのだという。そういった前情報を聞いて否応なしに自身のハードルが上がった状態で観に行ったのだけど、いやマジで面白かった。正に「ディズニー×ピクサー」!っていう、とんでもなく幻想的な世界観。これは老若男女全ての人にオススメしたい大傑作だ。

 主人公はミュージシャンを夢る12才の少年ミゲル。しかし彼の“ひいひいおじいちゃん”は音楽を志すあまり家族を捨てたとしてリヴェラ家では音楽が禁止されていた。なんとか家族から音楽を許可してもらい自分を認めてもらう為にコンテストの出場を決意したミゲルは、憧れのミュージシャン“デラクルス”から勇気をもらおうと彼の祭壇に忍び込み遺品であるギターを奏でた瞬間、死者の国へと迷い込んでしまう。そこで、憧れのミュージシャンであるデラクルスやお調子者のヘクター、更には音楽禁止の掟を作った自分のご先祖様らと様々な出会いをするのだが、日の出までに帰らないと家族から永遠に忘れ去られてしまうという(家族に忘れ去られたら死者の国からも消えてしまう)・・・・ミゲルは元の世界に無事に帰還することができるのか?

 ザッと粗筋だけ聞くと「あぁ、そんな映画今まで何度か観た」と思うかもしれないが、この細部にまで考え抜かれた基本設定がまず凄くて、観終わった後はきっと「こんな映画初めて観た!」と感じるだろう。メキシコの“死者の日”と言えば『007 スペクター』(15年)の冒頭のシーンしか思い浮かばなく我々日本人にとってはピンとこないのだけど、これが“お盆”だと思えば全てがすんなりと入ってくるから面白いのだなぁ~。遠い遠いご先祖様も含めてみんな“家族”なのだと。それを忘れてはいけないのだと再認識させられるファミリー映画だ。

 「リメンバー・ミー」って、いかにもディズニーらしいタイトルだと思ったけれど原題は「Coco」。主人公の名前でも無いし、一体誰の名前だと調べてみるとどうやら主人公ミゲルのひいおばあちゃんの名前が“ココ”というらしいのだけど・・・・何故それがタイトルなのだ?・・・ってのも実際に映画を観ればその謎も解け、更にグッときた。僕は業務試写に行ったので観れなかったのだけど、一般公開では『アナと雪の女王/家族の思い出』が同時上映なのだそう(同時上映とはいえ21分というなかなかの尺なのでかなりの観応えだろうと思う)。音楽をテーマにしているだけに全編に流れる“唄”がかなり良いので、次は子供たちと吹き替え版を観に行ってみたい。同時上映の「アナ雪」も楽しみだ!

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