レディ・プレイヤー1

 「一番未来を感じるモノは?」と訊かれたら僕は迷わず“PlayStation VR”だと答える。勿論スマホとかもそうなのだろうけど、ファミコン世代の僕にとってはVRを初めて体験した時の「ついに時代はココまできたのか!」っていう近未来感は相当な衝撃であった。因みに僕が初めてやったのは「KITCHEN(キッチン)」という短編。たったの100円でダウンロードできて「メチャクチャ怖い!」と話題になっていたので興味を持ったのだけど(後にそれは「バイオ・ハザード7」のトレイラー版だと知るのだが)そのあまりにもリアルな怖さに僕は座っていたイスごと後ろに倒れてしまい、ゲームの途中でVRのコードを引き抜いてしまうは、その反動でPS4は置いてあった棚から落ちるは、それに伴いPS4とTVを繋げていたコードも抜けるはで、現実世界でもゲーム内容に負けず劣らずの大惨事になったものだ。

 映画ファンは勿論、そうでない人もきっと誰もが知っているであろう巨匠スティーヴン・スピルバーグの最新作がVRゲームをテーマにした本作『レディ・プレイヤー1』だ。昔から大のゲーム好きでも知られるスピルバーグなだけに、ゲーム愛に満ちた世界観がとにかく素晴らしく美しい大傑作!そしてこの近未来の設定が2045年という妙にリアルな感じもいい(笑)環境汚染や気候変動により地球上の大半がスラム街と化し、希望や娯楽を失った人々は荒廃した現実世界から逃れるために“オアシス”という仮想空間(VR)の中を唯一の楽しみとしていた。そんなある日、“オアシス”の創始者であるジェイムズ・ハリデーから「3つのステージをクリアしゲーム内に隠されたイースターエッグ(お宝)を一番最初に見つけた者に“オアシス”の所有権と2,400億ドル相当の遺産を授与する」という、とんでもないルールが盛り込まれた“アノラック・ゲーム”がリリースされる。世界中の誰もがこのゲームに熱中する中、莫大な財産を狙う巨大企業と世界中の名も無きゲーマーとの戦いが始まる・・・。主人公ウェイドの青春ドラマとゲームの謎解きが絶妙なバランスで盛り込まれる辺りが「これぞスピルバーグ!」という抜群のエンタメ感!そしてこの映画の魅力は何と言っても登場するキャラたちだ。ゲーム内では何でも自分の好きなキャラになれるってことで、序盤(ステージ1)のレースでは『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(89年)のデロリアンや『ナイトライダー』(82年~)キット、『マッドマックス』(79年)インターセプターに『バットマン』バットモービル、それに『AKIRA』に出てきた(名前は分からないけど)金田が乗るバイクとか有名な車両が総出演!更には『アイアン・ジャイアント』(99年)やら『キングコング』(33年~)に「メカゴジラ」ほか、『ロード・オブ・ザ・リング』(01年~)のガンダルフ、セガのゲームキャラ“ソニック”にキティちゃん、バットマン、ハーレイ・クイン、キャットウーマン、スポーン、『トゥームレイダー』のララ・クロフト、『チャイルドプレイ』(88年~)チャッキーや『エルム街の悪夢』(84年~)フレディ・クルーガー、『13日の金曜日』(80年~)のジェイソン、『トランスフォーマー」のオプティマスプライムやバンブルビー、『ロボコップ』(87年~)に『エイリアン』(79年~)そして「ココ!」という見せ場ではなんとガンダムまで登場!夢にまでみたガンダムの実写版がまさかこういう形で見れるとは!多分、まだまだ色んなキャラがたくさん出ているのだろうけど、僕が気付いたのだけでもこの豪華さだ。ステージ2ではキューブリックの『シャイニング』(80年)の映画内が舞台になっていたりと、一体どうやってこれらの著作権をクリアしたのか?スピルバーグ映画の集大成!というか、これまでの娯楽映画史の集大成と言っても過言ではないほどの超大作だ。あ、あとオープニングのヴァン・ヘイレンの「ジャンプ!」からティアーズ・フォー・フィアーズの「ルール・ザ・ワールド」などなど80年代満載の楽曲群もたまらない!

 本作と並行して作られたという『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』もかなり面白かったし、やっぱスピルバーグ凄いなぁ~と再認識。来年の『インディ・ジョーンズ5』も楽しみだ!

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