アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー

 08年の『アイアンマン』から始まった「アベンジャーズ・プロジェクト」だが、一作目からちょうど10年目となる節目に公開される本作『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』はその最新作となり、なんと19本目の作品となるのだそう。10年で19本ってのは実に年2本ペースで作られてるってことなのだな。複数の主人公で各々独立した映画(物語)を作り、それらが『アベンジャーズ』という一本の作品へとクロスオーバーしていくというこの企画はいつの間にか「アベンジャーズ・プロジェクト」から「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」と呼ばれているが、MCUはこの10年間の間に続編モノの楽しみ方、シリーズモノの楽しみ方、延いては映画そのものの楽しみ方を変えてしまったと言っても過言ではないと思う。

 6個集めると世界(宇宙)を支配できるという“インフィニティ・ストーン”を狙う最強ラヴィン(悪役)サノスと、それを阻止しようと奮闘するアベンジャーズの闘いを描く・・・・という、物語的にはシリーズ史上一番分かりやすくて単純なストーリーなのだけど、出来れば『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』(16年)と『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17年)、可能ならば『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(17年)くらいを観てから劇場に足を運べば、今置かれているキャラの設定とか状況がよく分かった上で物語を理解出来るのでまた断然面白さが増してくると思う(“インフィニティ・ストーン”の話が初めて出てきたのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14年)だし、もっと言えば『マイティ・ソー』(11年)で既に“四次元キューブ”というそれらしきモノが出てきたけど、その辺は知らなくても全く問題無し)。「このキャラはアベンジャーズの世界観に合わないよな~」と思っていたガーディアンズまでも遂に合流して、いよいよメチャクチャ感が絶好調に達した本作。二時間半もの長時間ずっとテンションMAXの戦闘シーンばかりなのでかなりの体力と気力、覚悟が必要かもしれない。

 『アイアンマン』(08年)、『インクレディブル・ハルク』(08年)、『アイアンマン 2』(10年)、『マイティ・ソー』(11年)、『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』(11年)、『アベンジャーズ』(13年)の「フェイズ 1」、そして『アイアンマン 3』(13年)、『マイティ・ソー / ダーク・ワールド』(13年)、『キャプテン・アメリカ / ウィンター・ソルジャー』(14年)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14年)、『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』(15年)、『アントマン』(15年)の「フェイズ2」を経て、16年の『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』から始まり、『ドクター・ストレンジ』(17年)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(17年)、『スパイダーマン:ホームカミング』(17年)、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17年)、『ブラックパンサー』(18年)、『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』と続いた「フェイズ3」もいよいよ来年(2019年)5月3日公開予定の『アベンジャーズ / フォーエバー』(仮題)で終了だ(当初は二部作だと報じられていた最終章。「物語は全くの別モノ」ということで制作は別々に進行されたにも関わらず観てみればやっぱり間違いなく「上下編」だろうと思うのだが・・・・)。こうやって、時系列に作品を並べてみると「この順番でキャラが登場してきたのか」となかなか面白い。15年の『アントマン』の続編『アントマン・アンド・ワスプ』(18年7月6日公開予定)を皮切りに、シリーズ初登場となる『キャプテン・マーベル』(19年3月8日公開予定)と続く「フェイズ4」も既に始動しているワケなのだがしかし、この『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』の後にどうやって物語を続けるというのか?興味深く楽しみだ。

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