第1回
有村屋の『さつま揚げ』

すり身はエソやグチ、アジ、イワシなどが主な原料。こだわりの砂糖などの調味料に、鹿児島の地酒を加えて、菜種油で香ばしく揚げる。

“おいしさ”への飽くなき追求
創業100周年を迎える老舗の味

 鹿児島名物として真っ先に名があがるさつま揚げ。地元では“つけあげ”という愛称で老若男女問わず昔から愛されてきた、まさに郷土の味。今では全国で親しまれるようになったさつま揚げづくりに、3代に渡って精進してきたのが大正元年創業の〈有村屋〉だ。
しなやかで弾力ある食感。魚本来の旨味と風味を感じとれる、ほどよい甘さに仕上げるのが〈有村屋〉の味。「肝心なのは鮮度。鮮度のいい一番肉を使って魚の身味をしっかり引き出したいので、鹿児島特有の甘い味付けも控えめにしています」と3代目の有村興一さん。自称“現場人間”の有村さんは、菜の花や筍を使った春限定のさつま揚げなど、今でもアイデアを自らカタチにして商品化する職人気質の社長だ。それだけに、創業100周年という節目を迎えても信念はぶれない。「今まで大事にしてきたのは、何よりも味。お客様がおいしいと喜んでいただける商品づくりに精一杯取り組んできたし、これからもそうです」。
先人のつくりあげてきた伝統に感謝しつつ、絶えず新しい工夫もプラスして、特産品として次世代へと受け継いでいく。〈有村屋〉のおいしさは、そんなさつま揚げに対する真摯な思いが育んでいるのである。

 

株式会社 有村屋

本社工場

  • 鹿児島市南栄3丁目24-5
  • 099-269-5711

郡元本店

  • 鹿児島市郡元二丁目18-4
  • 099-251-0339

その他、直営店はホームページでご確認ください。
http://www.arimuraya.co.jp

※2011年3月現在の情報です。

 

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