第6回
指宿酒造の『薩摩焼酎 利右衛門』

白麹仕込みの“利右衛門”のほかに、黒麹仕込みの“利右衛門[黒]”、そして南薩摩産の紅さつまを使用した、甘く華やかな香りととろけるような旨味が特徴の“赤利右衛門”がある。

さつまいもゆかりの地で育まれる
まろやかで豊かな味わいの芋焼酎

 鹿児島でお酒といえば日本酒でなく焼酎。それぐらい鹿児島の食文化にしっかりと根付く、欠かすことのできない存在だ。焼酎の主な原料は、皆さんご存知のさつまいも。名前の通り、薩摩が発祥の地で、宝永2年(1705)に指宿・山川で漁夫をしていた前田利右衛門が琉球から苗を持ち帰ったことから、全国に広がったと言い伝えられている。その功績を讃え、指宿の徳光神社に祀られている彼は、鹿児島の芋焼酎文化の礎を築いた一人と言っても過言ではないだろう。
 そんな前田利右衛門の名を冠した芋焼酎が、指宿の蔵で造られている。明治創業の酒造メーカー5社が、昭和62年協業化した〈指宿酒造〉だ。「“薩摩焼酎 利右衛門”の名は協業化した際に指宿市民から募集して選ばせていただいたもの。指宿で造る焼酎にとても相応しい名前だと思います」と工場長の上川床さん。“利右衛門”は、新鮮で状態の良い黄金千貫と裏山より湧き出る良質な水、そして黒瀬杜氏の伝統技術によって育まれる、この蔵を代表する銘柄だ。「白麹仕込みのまろやかで、どちらかというと女性的な味わいが特徴。ロックや水割りも良いのですが、あえてお薦めするならば、お湯割りで芋のふくよかな香りを楽しんでほしいですね」。
 “地元に愛される焼酎造り”がモットーの〈指宿酒造〉。それは環境マネージメントシステムに関する国際規格“ISO14001”を取得するなど、地元の環境保全への取り組みからも存分に伝わってくる。「焼酎の味わいは、原料に大きく左右される。さつまいもや水を育む自然環境を守る事は、これから非常に大切なこと」と工場長の上川床さん。南薩摩の自然とさつまいもの伝承者に感謝を込めて真摯に取り組む。それが〈指宿酒造〉の焼酎造りである。

 

指宿酒造株式会社

本社・工場

  • 指宿市池田6173番地1
  • 0993-26-2277

その他、詳しい情報はホームページをご覧ください。
http://www.riemon.com

※2011年5月現在の情報です。

 

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