トロイメロイ

姶良郡姶良町平松の
西洋古道具 トロイメロイ

家具の修復を通して伝える
アンティークの魅力と長く使う大切さ

 鹿児島市から国道10号線を北上し、重富に差しかかる交差点。ここを左に折れて県道57号線を進むと、民家が建ち並ぶ静かな地域に入る。その中の一つ。見た目はいたって普通の民家だが、玄関に白い暖簾と、その横に控えめな看板が置かれた家がある。アンティーク家具の修復を行う職人・松林尚宏さんが営む〈トロイメロイ〉だ。
 築80年の古民家を改装した店内に、西洋のアンティーク家具。少し違和感のある組み合わせだが、これにはちゃんと理由がある。「木造の建物は通気性があり適度な湿度を保ってくれる。家具にとってはとてもいい環境なんですよ」。松林さんは修復の行程を全て1人でこなす。鋲や釘を1本ずつ取り外して解体し、最初から組み直す。18世紀中頃にフランスで始められた伝統的な塗装方法で表面を仕上げ、イスやソファならファブリックの張り替えまで行う。店に置かれている家具のいくつかは、こうして彼が蘇らせたものだ。大変な手間と時間を費やす作業だがいい面もあるという。それは修復の依頼を受けた家具の場合。客と共有した修復後のイメージを、より正確に再現できるのである。「1つの家具に愛着を持って、修復しながら使い続ける。その大切さを伝えていきたいですね」。
 食器やファブリックなど雑貨も取り扱っているので、まずは気軽に訪れてほしい。彼の家具に対する真摯な姿勢や目の前のアンティークに触れれば、永く使われてきた物の魅力を実感することができるはずだ。

  • 住所/姶良郡姶良町平松5288
  • 電話/0995-56-0423
  • 営業時間/10:00~18:00
  • 定休日/水曜定休
  • 駐車場/あり
  • 主な取扱商品/アンティーク家具販売・修復、雑貨
  • http://toroimeroi.exblog.jp

(2009.10.25)