#109 ブラックサイト

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「インターネット」のチブと陰

魅災流 それにしても、なんだか妙にリアリティーがありました。処刑のメカニズムが、これは現代なら有り得なくもないな、とゆうリアリティーが・・・・。こうゆう闇サイトって実際にあるんですかね。オイラはビビリなので見たことないんですけども。
坂元 オレも見たことは無いけど、あるでしょ?普通に。ホントの殺人事件で“殺人請負サイト”で知り合った、とか、一時期流行った(?)集団練炭自殺とかも“自殺(ナントカ)サイト”で知り合った、とか嘘みたいな話を普通に新聞で目にしたりするもんね。
魅災流 あ~、聞きますね、あんなのが発展してゆくとこんな事件も現実に起こっちゃいそうな気がしてきたぞ・・・・お~コワ・・・・・。
チャキ 模倣犯が出ないことを祈るしかないね。一昔前じゃ想像も出来ない事がインターネットで可能になってくる時代だから。
坂元 今考えるとマシュー・ブロデリックの『ウォー・ゲーム』って凄い映画だよね?今から20年以上前の83年にあのストーリーなんだよ!当時は全く意味が分からなくて「全然面白くないや」って思ってたけど(笑)。
アキサン 『ザ・インターネット』とか『JM』なんかもそうなんだけど、この手の映画ってちょっと時代が進むと急激に古臭く感じちゃうんですよね。あまりにも現実のその世界の進化が早過ぎて。『JM』は近未来の作品なのに、何となくローテクっぽさがにじみ出てる。データの運び屋って考えが斬新でもあるけど、何か古臭い。メール送ってから「メール届いた?」って電話するような感じで。昔のSFであるような、宇宙船なのに手動ドアとか、電話が黒電話とか、何かそんな感じ(笑)。
チャキ 『ザ・インターネット』!このタイトル自体、今見るとなんか恥ずかしいよね(笑)。きっと当時はインターネットがまだそこまで普及してなくて、斬新でカッコ良い言葉だったのでしょうけど。
坂元 95年だから“世界普及の前夜”って時期だよね。鍵を握ってるのが“フロッピーディスク”だった!どんだけ情報少ないんだと(笑)(因みに『ザ・インターネット2』は酷い駄作なんで要注意!)。92年の『スニーカーズ』も当時はもうハイテク最前線の映画だったんだよね。軍事システムの不備を証明する為のハイテク集団を描くという・・・・・今ではそもそもロバート・レッドフォード自体が懐かしい感じになっちゃってるけど(笑)。
アキサン そういう意味では『攻殻機動隊』『マトリックス』ってのは頑張ってますよね、追いつけなさそうなテクノロジーが満載で。てか、首の裏なんかに穴開けたくないし。ネットというか、仮想現実空間でヤンチャするってのは、何と言うか妄想力で満たされていた中2ぐらいの夢とトキメキが詰まってますよね。ちょっとアングラっぽくもあり・・・・あぁ、何か恥ずかしい記憶が蘇ってきました(笑)。
チャキ こうしてみると“悪意”のあるインターネットの利用法を扱った作品ばかりが目立つけど、どうも悪いイメージがある作品が多いですね、ネット関係は。
アキサン 私がネットに初めて触れた時期ってのは96年ぐらいでして。それより前になるとパソコン通信なんかですね。触ったこともないです。当時、とあるメーカーで研修という名の丁稚奉公をしていまして、その職場には一人一台ぐらいのイキオイでパソコンが与えられているようなステキ環境。で、職場のネット回線は繋ぎっ放し(当時としては夢の常時接続)で、残業のフリしてエロ画像をさらいまくってた記憶があります。ま、そのエロ探究心が高じてパソコンに詳しくなっていった、ってのもあるんですが。
坂元 そもそも、そういう個人的なエピソードから“ネット関連”って悪意があるもんなんだな。
チャキ 最近観たネット関連映画でダントツ面白かったのが『サマーウォーズ』!ばあちゃん家(げー)を思い出した(あんな広くないけど)。土の匂い、木の匂い、畳の匂い・・・・いわゆる夏の匂い。この映画の面白いところは、田舎を舞台にしながらネットでの戦いを描いているところ。温故知新?なんか違うな。泣いて笑って騒いで怒って。いや~良い映画でした。また観たいな。にしても、この映画全体にもやっぱりネガティブなイメージはありますね。まぁ、そもそもネット犯罪に巻き込まれる話だから。あと、大分前の作品になるけど『回路』ってのがありましたよね。インターネットのネガティブな部分が描かれているとは言え、幽霊(?)とか赤テープなど、話はそっちに行きますけど。確かハリウッドでもリメイクされてたよね?
坂元 リメイク版の『パルス』の方が分かりやすくて映画としては面白かったけど、怖いのは断然『回路』の方。まぁ、内容(ストーリー)は基本的に全く同じなんだけどね。
チャキ インターネットであの世とこの世が繋がって、幽霊と接触したって話なんだよね?しかし、インターネットってどうも霊とは合わない気がするんですよね。ハイテク過ぎるだろって。
坂元 まぁでも、ネットの世界では昔からそういう都市伝説みたいな話は山ほどあるし、電磁波(電化製品)の近くに霊が寄ってくるとか、そんな話も昔から聞くし。意外に違和感無かったりもするけど。
チャキ しかし、回線を通して霊が追いかけてくるったって、最終的にはネットの無いところに逃げればいいって話になって、車で逃げた!携帯が繋がる!携帯のネットで幽霊が追ってくる!!で、エリア外に逃げて、主人公は助かるって・・・・・・エリア外で追いつけない幽霊がなんか間抜け~。この映画、文明批判?自然に帰れってこと?

「インターネット」という光

坂元 しかし、ホントこうやってみると“インターネット”ってネガティブな題材ばかりだな・・・・変な話、確かにネットとか見てても悪口とか中傷とかの方が妙に盛り上がってしまう傾向にはあるよね。それは例えばテレビの“ナントカ討論!”みたいな番組で誰かと誰かが対立して一触即発!な空気を見て楽しむという大衆性もあるのだろうけど、ネットのそれはお互い顔が見えない、どころか素性も分からない分凄く性質が悪いと思う。オレはそれを読むだけで「こいつ、面と向かっては絶対に何も言えない負け犬なんだろうな」とか、無性に腹が立って気分が悪くなるので、極力見ないように避けているけど。
チャキ 今の時代は、ネットがなければ人同士が繋がりづらい時代。携帯依存症の子もいるし、自転車に乗ってまでメールのやりとりしてる人までいる!では、そんな世の中、人間同士間が冷めているのかと?そんなことはない。人を、他人を求めてるからこそのネット依存・携帯依存。人と繋がることで自分を確認したい。顔色見たり、自分の服装とか気にしたりしないで会える友達。着飾らないでいい分、自分を必要以上に守らないでいい分本音で話が出来るのかも。とも思うのだけど。
坂元 あぁ、なるほど。それは同感です。オレも随分永い付き合いの友達でも(だからこそ、と言うか)直接言い辛くて敢えてメールで書いたりすることあるもんな・・・・。例えば「有難う」とかさ(笑)。直接言えなくてメールで書いちゃう。自分でも「女子かって!」って思うときあるよね(笑)。
チャキ 『電車男』観ました?ネットで繋がった信頼(?)ネットで支えられた勇気。人間関係が希薄になりご近所付き合いも無い時代。一番身近なのがパソコン(ネット)の中ってのは、どうなのか?と昔は思ってたけど。でも、やりようによっては世界中の人と話が出来るってのは良いよね。ネットの世界って仮想の世界とかいうけど、アクセスしてくる人たちは現実の人たちなわけで。勿論、嘘ついたり騙したり現実の世界では言えないようなこと言う人たちもいるけど。しかし、だからと言って全てが悪人ではない。自分が真摯に向き合えば、ネット住人達も同じく真摯に向かい合ってくれると。
坂元 う~ん・・・・そうは言っても、見ず知らずのネット住人にはやっぱり心は開けない。自分が真摯に向き合えばネット住人達も同じく真摯に向かい合ってくれるとは思えない。と思っているオレはまだまだ理解不足でただの偏見なのかな?
チャキ あとひとつ『アキハバラ@DEEP』。コレ、劇場版よりTV版の方が私個人的には好きなんだけど。世間からドロップアウトした6人がネットを通じて出会い、秋葉原で色々やっていく・・・・って話なんですが、なんか良い話。ただ今現実からドロップアウトしている私も元気が出ます(笑)。『電車男』『アキハバラ@DEEP』『サマーウォーズ』の3作は、「個人では限界あるけど、みんなの力があれば~」って話。いかにも日本人が好きな話だと思うのだけど。外国にもそんなのあるのかな?もし無ければ、日本のインターネット観も垣間見えますね。

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