シザーハンズシザーハンズ〈特別編〉 発売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン

#115
シザーハンズ

「抱きしめて欲しいのに、
彼のハサミの手ではどうにもできない。
なりふり構わず大泣きしたい時に観る映画ではなくて、
じんわり切なくなりたい時に観る映画。」by シホ

シザーハンズ〈特別編〉ベスト・ヒット・マックス 第12弾(通年出荷)
発売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン
DVD ¥1,890

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〜泣ける映画〜

魅災流 今回は『シザーハンズ』!“泣ける映画”ってテーマでこの作品をチョイスしてくるなんて、坂元さんもなかなかアレですねぇ・・・・(笑)。
坂元 実は、しほさんからのリクエストなんだよ・・・・いや違ったか?“泣ける映画”と言えば?に対して、しほさんがこの映画を挙げたんだったかな?
魅災流 とにかく、オイラこれ大好きなんですよ!ファンタジーでありながら決して単純なラブストーリーではなく、人間の優しさと醜さを露呈していて・・・・。
しほ この映画は私にとってはとても泣ける映画なのだけど、私の友達は、エドワード登場シーンで吹きだして、とても泣ける映画ではないと・・・・・
坂元 (笑)!確かにあのジョニ-・デップは笑えるよね?そのお友達の気持ちが分からないでもない。実はオレもどうもこの映画に泣けなくて、その理由に、あのキャラかなぁ・・・・と(笑)。

しほ 失礼しちゃいます(怒)。

坂元 ・・・・・・ですね。
しほ 私はあの映画のあの登場シーンで、ジョニー・デップに恋をしたのでした。あの布袋のステージ衣装のような黒い服に、白い顔。堂々としていない歩き方・・・・。
アキサン 『シザーハンズ』、ひたすら孤独な映画でしたね。アレは泣けます。
坂元 嘘だな。
アキサン なんすか?
坂元 アキサンが映画観たりして泣くとは思えない。
って言うか、最後に泣いたの3歳くらいでしょ?
アキサン なんで人をバケモノみたいに・・・・・。確かに、あまり映画で泣いた事が無いんですが、『シザーハンズ』には涙腺がウルッときました。
坂元 でも、泣いてはないよねぇ?
しほ ペグがお城の中まで入って行って「お取り込み中でしたね」って帰ろうとした時に、エドワードが言う「Don't go」・・・・・・あの声や言い方・・・切ないなぁ・・・(涙)。
この映画は、何度も何度も観ているのに、オープニングのクッキーを作るロボット達と一緒に♪ターララーラ、ターララーっていうあの音楽、あのメロディ。あれを聴いただけで泣きそうになります。
坂元 しほさん、アキサンはねぇ、クッキー食べる度にそのメロディを口ずさんでニヤニヤしてるんだよ!
アキサン してねぇよ!
しほ 『シザーハンズ』はペグ一家も素敵だったけど、あの警察官が良かったよね。外見で判断せずに、エドワードを守ってくれて。
キムは好きになっちゃったんだから、ある程度“恋は盲目”となってしまって「たとえ手がハサミでも私は好きなの」となるのだろうけど、本当の愛情というのは、ペグやあの警察官の気持ちなのかなとも思う。
坂元 “人を見た目で判断しない”。ある意味、そういう究極の状況だよね?手がハサミだから、危ない・怖い=“悪者”だと。きっと誰もが子供の頃から周りの大人たちに言われた「人を見た目で判断しちゃいけません!」っていう教訓。しかし、少なくても僕自身は昔からいつも“見た目”だけで判断されてます(笑)。それは今でも。髪が長かったり、坊主だったり、ヒゲだったり・・・・・そういう見た目だけで・・・・・・いや、そういう見た目だからか・・・・?
魅災流 純粋無垢で人間以上に人間らしい人造人間エドワードは、博士が死んでしまって一人ボッチになってしまった時、“悲しみ”を知っていたのでしょうか?オイラが思うに、博士と暮らしていた時は“嬉しい”も“楽しい”もなく、当然“悲しみ”や“怒り”という感情もなかったんじゃないかなぁ?
“普通”であることが全てであって、きっと気付かないままに“幸せ”を感じていたんだと思う。博士の死によって彼の“普通”は崩れ去り、“空虚”の中で生きることになる・・・・そして、人間と出会い“空虚”から解き放たれるのだけど、でもそれは“楽しい”や“嬉しい”だけではない、なんだか得も言われぬ感情まで芽生えさせてしまって・・・・。
しほ あ~、あの博士が、手をつけるまで生きてたらなぁ~って思うけど、でも手があっても、エドワードは年を取らないから、一緒にいてもキムがつらくなるのか。自分だけ老けてしまって・・・・・難しいです。
魅災流 人間の浅はかで愚かな行いはエドワードを深く傷つけてしまうのに、彼は“怒り”や“憎しみ”すら受け入れられない・・・・で、結局彼は人里離れた屋敷に戻って心に残った大切な“想い”を発散するように一心不乱に氷の彫像をつくり、その氷の欠片が街に雪を降らせる・・・・あの雪はエドワードの涙なのだと思うのです。
アキサン ラストのシーンで感じるのは、とにかく絶望的な孤独感。「お前、まだやってるのか・・・!」って。「まだ一人でそこにいるのか?」って。きっとキムが死んでも雪を降らせ続けるんでしょうね・・・・・
坂元 でも、笑いながら観てたでしょ?
アキサン 笑っては無い!
しほ この映画に泣いてしまう理由は、心の美しさをみるからなのかな?
それとも女としてキムの気持ちが分かるからか?
抱きしめて欲しいのに、彼のハサミの手ではどうにもできない。それを言ってしまうとそれだけのことになってしまいそうだけど・・・・・。何ていうか・・・・もっともっと深い部分に泣けてしまうのです。
『シザーハンズ』はなりふり構わず大泣きしたい時に観る映画ではなくて、じんわり切なくなりたい時に観る映画かもね。

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