フローズン・リバーフローズン・リバー 発売・販売:角川書店
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#127
フローズン・リバー

「子は親の鏡であり、親の後ろ姿に多くのことを学びます。自分自身も親になり、それを痛感する今日この頃。
視点を違えてみることで、多くのことを感じ学べる希有な映画。」by パスキア

フローズン・リバー
発売:角川書店
販売:角川書店
発売中/¥4,935(税込)

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ミニシアター系の定義とは

坂元 今回のテーマである『フローズン・リバー』観た?
アキサン いかにも“ミニシアター系”な映画でしたね。今回のテーマになってなければきっと観る機会なかったんじゃないかな?と思います。
坂元 そうそう、正に“ミニシアター系”というカテゴリーで作られたような小規模な良作って感じだよね。こういうのも久しぶりだったんで是非ともココで取り上げてなるだけ多くの人に観て貰いたくて・・・・。
上木原 って言うか、そもそも“ミニシアター系”ってどんなですかね?あのマルヤガーデンズでやってそうな映画ってコトですか?
坂元 元々はその名の通り、大手映画会社とか配給会社に影響されない独立した単館でだけ公開されてたのを“単館系”とか言ってて、そのうちなんかカッコ良く“ミニシアター系”とか言い方が変わってきたんだろうけど、最近ではシネコンでしか公開されない“ミニシアター系”とかも出てきたりでその辺の括りが曖昧な感じです
アキサン シネコンで公開される“ミニシアター系”って時点でもうメチャクチャっすね。
坂元 ミニシアター系ってのが流行り出したのは80年代初期なんだけど、当時は全国公開されるのはハリウッド作ばかりで、その中で単館ではフランス映画とかやってたもんだから映画好きは通ぶってそういうのを絶賛したし、それで何となくお洒落なイメージが付いたりもして。大金は掛けて無いけど凄く良質な映画が多かったんだよね。・・・・昔、このネタで勝手に連載コラムを書いてたくらい好きで話せば長くなるんで端折るけど、この『フローズン・リバー』って、何ていうか、久しぶりに当時の“ミニシアター系”らしい感じがしたんですよ。
アキサン 先程、上木原さんも言ったように、鹿児島にもガーデンズシネマが出来て“ミニシアター系”の映画が身近になったんですけど・・・・普通の映画もなかなか観に行けないのに、ミニシアター系となると尚更観に行けないんですよね。
実際、当たり外れというか、ターゲット層に当てはまらない映画を観に行ったりすると“修行の時間”を過ごすハメになるし、だからと行って良い評判の映画を観に行くと、それは何かもうミニシアター系というか、メジャー映画になっちゃってるような気もするし。
坂元 鹿児島では、単館と言えばガーデンズシネマと鹿屋のリナシアターの2館があるんで、基本、そこでかかっているのが“ミニシアター系”ということになるんだけど、一般的にはとにかく“全国ロードショーされなかった映画”を“ミニシアター系”と括っているみたいだよ、最近では。
アキサン 一昔前の“ミニシアター=アート系”って感じではなくなっているんですね。正直、私なんか若い時分はファッション感覚でミニシアター系を観に行ってたって部分もありますもん。
坂元 分かる、分かる!半分寝てたくせに分かった風なこと言ってみたり(笑)。
アキサン 合コンとかで「俺、ミニシアター系が好きなんだよね、今度一緒に観に行こうよ」みたいな。口ばっかでロクに観てないし、上手く約束取り付けても結局は円山町の方へ消えていったりしたもんだよね。
坂元 それはないけど。
アキサン 個人的な感覚なんだけど、ミニシアター系の映画って前置きが無くていきなり本題に入っていくような気がしますね。細かい背景や設定はパンフ読んで下さい、あとは観ながら・・・・みたいな感じで。
上木原 あぁ、ありますね、そういう映画。・・・・要はインディー映画ってコトですかね?じゃあ、あんま観に行ったことないです・・・。メジャーなキャスト、監督が好きなもので。
坂元 さっきも書いたように、その辺は今はもう全く違う解釈なのだと思う。例えば最近で言うと全米で特大ヒットした『キック・アス』なんかも、日本では当初4劇場でしか公開されなくてやはり“ミニシアター系”の括りに入っているけど、アキサンの定義で言えばアレは絶対に“ミニシアター系”ではないでしょ?(笑)。
しかし、あの映画は日本では全国公開なんかできないよね。ミニシアター系として公開されただけでも凄いことだと思う。「日本人のユーモアセンスも変わってきたんだなぁ・・・」って。因みに、観た?『キック・アス』、アレは酷い(笑)!すげー面白かった。アキサン絶対に好きだと思う。ただ、オレみたいに子どもと一緒に観てしまわないように気を付けてね。

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