#128 告発

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アルカトラズといえば『アルカトラズからの脱出』や『ザ・ロック』が真っ先に思い浮かびますよね。

アキサン やはり注目すべきはケヴィン・ベーコンですよね。 私、観るまではクリスチャン・スレーターが囚人役で、ゲイリー・オールドマンが弁護士役だと思ってたんで。で、ケヴィン・ベーコンは意地悪検事か看守役みたいな。ところが始まってみれば大違いで。カリカリとした気の強そうな悪役のイメージがあったのに、あんなに弱ったケヴィン・ベーコン見たのは初めてでした。シナシナベーコンです。
坂元 なんかアキサンが言うと美味しそうだな、ベーコン。
上木原 クリスチャンとゲイリーは『トゥルー・ロマンス』でも競演しているよね。トニー・スコット監督とタランティーノ脚本の暴力と犯罪と愛の融合した作品。映像も音楽もいい!サントラもいいんです!激しくてロマンチック。 あのドレクセル役のゲイリー・オールドマンもやっぱりスゴイ迫力・・・・『告発』もだけど、コノ人に悪役させたら右に出る人いないんじゃないの?
坂元 ホント、悪人面だよね。画面に入ってるだけで怖い。デビュー作の『シド・アンド・ナンシー』のシド役からもうぶっ飛んでたし。
上木原 それにしても『告発』、久しぶり心が揺さぶられる素晴らしい映画に出会えました。色々な人たちに勧めてみたいと思ったのはスタローン以来ですね。
坂元 オレにとってもコレはずっと心に残っている映画です。あの悪名高きアルカトラズ刑務所を閉鎖に追いやったエピソードだからね。1人の力でもこんな大きな事を動かせるんだっていう。
アキサン 逆説的に言うと、たった1人の力でもこれくらい対応するアメリカって国も凄いよね。年代的にも正に「自由の国アメリカ!」って感じで。
上木原 最近の若造のワケ分からない事件・・・・関係ない人達や小さな命が犠牲になったりと・・・・もしもまだアルカトラズ刑務所が閉鎖されてなかったらソコで更生させて欲しいよ。しかし1度は行って見たいですね。今は観光名所になってるようで。でも『ザ・ロック』みたく閉じ込められても怖いけど・・・・。
アキサン やっぱ、アルカトラズといえば『アルカトラズからの脱出』『ザ・ロック』が真っ先に思い浮かびますよね。で、確か『アルカトラズ~』も実話モノですよね。あと、脱獄実話モノだと『大脱走』とか。
上木原 監獄モノというか、囚人、看守絡みで『es エス』って映画観た?コッチも強烈・・・・ん~、俺はどっちになりたいだろう?きっと囚人役で黙っておとなしくしている方かな・・・・。かなり心拍数バンバンな内容でした。サイコサスペンスでは俺の中では1番かな。すべての人間に備わってるモノ“狂気”、“強さ”、“弱さ”。
坂元 あぁアレ、イヤな映画だったなぁ~・・・・あの映画も実話モノだっけ?
上木原 そう。71年のスタンフォード監獄実験をモトにした実話モノ。とある“実験”のために、高額な報酬を与えると公募された十数人の人間を無作為に“看守役”と“囚人役”に分けて、それぞれの役割を演じるのだけど、最初は仲間意識が強くふざけあったり仲のいい感じで。しかし二日目辺りからだんだん看守役の彼らは変貌していくんだよ。自分に与えられた役割に順応してしまい人格が変わり始めて。精神を壊され、自己喪失そしてとうとう死亡者まで・・・・あ~『キューブ』以来だな、この感じ・・・・。
坂元 そう聞くと米澤穂信の「インシテミル」にそっくりだな。確か映画化になってたような・・・・まぁ、実話ではないけど。
アキサン 『告発』はさ、監獄モノっていうよりも、どっちかと言うと裁判モノっぽい感じがするんだけど、それにしてはイマイチ裁判シーンに盛り上がりに欠けるんですよね。同じく実話ベースの『エリン・ブロコビッチ』にしても裁判モノだけど、やっぱり裁判シーンが少ない。スパーッと結果発表、みたいな感じでカタルシスが足りないような。
坂元 実話モノだけに、裁判結果はみんな知っているわけだからどうしてもそうなっちゃうんじゃない?『エリン・ブロコビッチ』も凄い良い映画だったよね。オレ、あの映画大好きです。
アキサン ま、それも確かにそうで、だからこそそれ(裁判結果云々)以外の部分に見どころを持ってこないといけないのでしょうけど、個人的に裁判映画って結構好きなジャンルなので肩透かしを食らった感じは否めませんね。例えば、実話っぽい(モデルがいるみたいですけど)映画だと『それでもボクはやってない』の裁判シーンは見応えがありました。予備知識ロクに持たずに見たので、最後の最後でタイトルの意味がシックリと理解出来た。
K一郎 みんな『逆転無罪』って映画観たことある?コレも実話ベースで、ブライアン・ブレッスドって人も出てたみたいよ。
坂元 タイトルのまんまじゃん!観たくないでしょ、それ!大体ブライアン・ブレッスドって誰すか?

ノンフィクションのスポ根モノっていいですね!

上木原 実話モノだと『ミルク』とか良かったよね。ショーン・ペンは流石に上手い!『I am Sam』の知的障害者を演じていたショーンもかなり素晴らしかったけど、『ミルク』での彼はまた更に凄い。
今までゲイは目立たず過ごしていたけど、ハーヴェイ・ミルクが市政委員になって敢えてゲイであることを誇りに思い、みんなでカミングアウトして誇りを持とう!“ゲイに権利を!”そしてカスト通りはいつかゲイやヒッピーであふれ国民から愛される指導者になる・・・・コレは彼しか出来ないないでしょ。
坂元 確かに。でも、そういえばショーン・ペン、『ミルク』以来観ていないような・・・・。
上木原 当時の70年代のファッションもかなりイケてて今でも参考にするほどカッコいいです。それにしても『スパイダーマン』グリーンゴブリン役のジェームズ・フランコとのカラミシーンは凄かった・・・・彼はジェームス・ディーンに似てるな。うん、いい男だ・・・・。
坂元 この流れでその発言は誤解を招きそうですよ。
上木原 いや、何を隠そう俺も・・・・・
坂元 マジっすか!?それはココで書いちゃっていいんすか?
上木原 何を隠そう俺も中学の頃、ゲイ疑惑がウワサされたことある一人です。初めて告白されたのは男からのカミングアウト・・・・「好きみたい」って。
坂元 で、抱いたんすか?
上木原 あと、『インビクタス』も良かったよね。学生時代、NBAのラリーバードが黒人に混ざってバスケしてるの当たり前の光景かと思ってましたが。
坂元 うん。あの映画も実話モノとしては超が付く名作だと思います。
上木原 しかしイーストウッド監督80歳ですか・・・・凄いな。
『ミリオンダラー・ベイビー』観て号泣したの覚えてます。イーストウッドとモーガン・フリーマンで面白くないワケがない!
大統領就任後のマンデラには問題が山積み・・・・経済格差、犯罪、人種差別などといった一筋縄ではいかないコトばっか。特に白人と非白人を差別した政策“アパルトヘイト”。わだかまりがスゴイ!アフリカでのスポーツは黒人はサッカー、白人はラグビー。そこに30年近く独房で白人を知ってきた大統領の“色々なヒラメキ”がアドバイスされ、いつも間にか黒人と白人のボディガードや警官や町が一つになっていくっていう、まさに民族の融和!
坂元 コレがそんなに大昔の話でもないってのが衝撃的でした。
上木原 “ヒラメキ”いいですね!なかなか最近ヒラメかない・・・・ヒラメ筋は発達してるんだけど。“誇れる祖国”、今の日本にも欲しいですね!因みにマット・デイモンもナイスバディです。
K一郎 やっぱ実話モノといえば『ベイブ』
豚と羊の垣根を越えた友情は・・・・
上木原 『インビクタス』がラグビーだったら、アメフトでの『タイタンズを忘れない』。こっちはモーガンに対してデンゼル・ワシントンで。元々別々のチームが高校の統合で白人黒人の混合チームに。人種差別問題もコーチの独裁的な指導でバラバラだったチームが次第にひとつにまとまりかけるんだけど、なかなか一筋縄では行かず、結構ハラハラしっぱなし・・・・次々に新たな問題や事件が出るんだけどなんとか解決。次第にチームが成長していく姿に感動、涙しました。『ドリブン』のスタローンと出会う前のキップ・パルデューもかわいい・・・・。ノンフィクションのスポ根モノっていいですね!
坂元 ホント、スポーツってそれだけで充分に見応えがあるんで、それにドラマが加わり、それがまた“実話”ってなると当然ながら熱くなるよね。
アキサン 最近の実話モノだと『しあわせの隠れ場所』も良かった。
坂元 ホームレスの少年がアメフトのプロ選手に成長するドラマだよね?
オレ、まだ観てないんだなぁ・・・・
アキサン コレ、PS3の映画レンタルで観たんですけど、この作品のおかげでPS3の存在を嫁が認めてくれました。非常に良い作品です。
坂元 そっちの意味?
アキサン 実話モノって知らずに観たので、最後でビックリしましたよ。「あれ?実話なの!?」って。新しい楽しみ方を覚えました。で、サンドラ・ブロックはこの年、アカデミー賞とラジー賞のW受賞してるんですよね。ラジー賞の授賞式にもちゃんと出席してたし、凄い良い話ですよね、感動です。
坂元 映画の中身も褒めて下さいよ!

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