#132 スタンド・バイ・ミー

《前へ123次へ》 2/3ページ

未だ名作と云われる由縁なんでしょう

上木原 周囲からレッテルを貼られた自分ではなく、友達にだけ分かって欲しいありのままの自分。誰にも喋れなかった心の傷をはじめて打ち明ける姿は心から離れない。これこそ『スタンド・バイ・ミー』が未だ名作と云われる由縁なんでしょうね。
坂元 そうそう、何故かこの映画って思い出しただけでも切ない気持になる・・・・。
上木原 ベン・E・キングのナンバーも最高にイイよね!出だしの「When the night~」を「おいどんは~」って昔、勝手に歌ってたなぁ・・・・。やっぱ60年代の音楽はイイ。ウッドベースのリズムで元気出してくれる。ドリフの“ラストダンスは私に”や“マック・ザ・ナイフ”とか色んな人に愛されカバーされてるもんね。サロンでながしても60'sはゲストに人気です。
坂元 “マック・ザ・ナイフ”名曲中の名曲だよね、オレも大好きな曲です。
上木原 ゴーディとクリスいいよね・・・・まさにジャイアンとのび太・・・・。映画になると頼もしいジャイアン。ゴーディの気持ち分かるな。俺も、弟が小学校の頃、少年野球のピッチャーで九州優勝するほどの腕前だったもんだから、親父は弟ばかり気にしてて毎日二人でキャッチボールしてた。俺は補欠だったからバット持たずにバッターの代わりに立ってるだけ。親父と弟は風呂も一緒で野球話・・・・俺は妹と二人で・・・・だから分かるんだ!ゴーディの気持ちが!
坂元 なるほど・・・・。オレは兄弟がいないから分からないけど、子供たちを平等に愛しているつもりでも、子供って親が思っている以上に敏感なんだろうね。オレにも子供が3人いるんでその辺気を付けようと思います(笑)
上木原 クリスも泥棒呼ばわりされ兄はチンピラ。親は呑んだくれ・・・・。でも彼もそんな環境にいながらも他人を心配し、悔しい思い出を打ち明ける姿に共感した。けどクリス役のリヴァー・フェニックスってドラッグの大量摂取で急死したんでしょ・・・・。あまりにも早いよね。
坂元 これだけの実力があって人気も絶頂期だった時にわずか23歳で死んだってのは、当時は本当に衝撃的なニュースだった。で、倒れたのがジョニー・デップの所有する有名なヴァイパー・ルームってクラブで、一緒に救急車に乗って最期を看取ったのが親友であるレッチリのフリーだったってのもまた有名な話だよね。
上木原 しかしさ、テディみたいな軍事オタクっているよねぇ・・・・。俺のダチもハンパないのがいて服はミリタリー、髪は山本五十六ヘアー(なぜか海軍)。軍のコトを話すと興奮してアドレナリン出っ放し状態で永遠喋る喋る・・・・。ガキの頃ケードロしたとき、物凄い作戦練ってたの覚えてるなぁ。こないだ久しぶりに合ったんだけどサバイバルゲームの為に山一つ買って戦場作ってるんだって言ってた。写メで見せてもらったんだけど土嚢、武器、山、トラップがまたスゴかった・・・・まさにテディ(笑)
坂元 うわっ!楽しそうなお友達っすね!紹介して欲しいです!(笑)
上木原 けどイイすね、リーゼントに金髪でロカビリーなチンピラ達。オープンカーに乗り人ん家のポストを壊しまくる!チョット休んでロックンロール聴きながら刺青を入れる!ん~イイ!・・・・ってあれ?このエース?ってどこかで・・・・ジャック?ジャック・バウアーじゃないか!早速吹き替えで確認・・・・小山さん吹き替えかと思ったら違う・・・・森川さんってあのイーサン・ハントやオビ・ワン、マトリックスのネオの声してた人だ!さすが大役イイ声してる。で、クリスを倒してタバコを顔に近づけるシーンはまさにジャックの拷問取調べシーンソックリ・・・・。まあ、大人のジャックは尋問中平気で銃で打つし指折るからね・・・・。
坂元 そうそう、この映画って俳優陣も凄いんだよね。主役ゴードンの大人になってからは超大御所リチャード・ドレイファスが演じているし(この人も『ピラニア3D』に出てた)、彼の死んだ兄デニー役はジョン・キューザックだもん。更には『13日の金曜日・完結編』(84年)や『グレムリン』(84年)『グーニーズ』(85年)の(当時の)人気子役コリー・フェルドマンも!・・・・しかし、1番残念なのはこのコリー・フェルドマンだよね。当時はリヴァー・フェニックスをも凌ぐ大人気役者だったのに、ドラッグ中毒になっていつの間にか居なくなってしまったもんなぁ・・・・。
上木原 この作品、製作25周年でフォトブックレット入ったブルーレイで特別版出るそうですね。共感するコトが多い名作ってことでしょう。

子供と一緒に観たい映画といえば・・・・

上木原 『スタンド~』って、正に今回のサブテーマである「子供と一緒に観たい映画」にピッタリの映画ですね。
アキサン 『スタンド~』の原作スティーブン・キングがベタ誉めしたといわれる『隣の家の少女』(07年)って映画知ってる?同名の小説が原作なんだけど、最ッ高に後味の悪いお話でして。ダークサイドに落ちた少年達によるもう一つの『スタンド・バイ・ミー』とでも言いましょうか。
坂元 観た観た!思い出したくもない。
アキサン ねぇ・・・・僕はホラーもスプラッタも全然平気で、どんな残酷な殺され方をする映画でも「中々ですなぁ」とワイングラス片手に鑑賞出来るんですが、少年少女が迫害される映画はキツイ。人の親になってしまったからでしょうか。眉間に皺寄りっぱなし。観てて思わず「F○○K!」と、何故か四文字言葉が出てしまうぐらいの。コレって実際の事件が下敷きになってるお話なんですけど、実際の事件を映画化した『アメリカン・クライム』(07年)もキツいですね。ちょっと子供と一緒に観れない作品・・・・。
坂元 いや、「子供と一緒に観たい映画」を語りたいんだけど・・・・。真逆に行っちゃってるよ。
アキサン ウチはまだ子供が3歳なんで、一緒に観れる映画ってのが非常に少ないんですよ。日曜の朝にCSで劇場版アンパンマンとかやってるんですけど、30分と持たないんですよね。飽きちゃうみたいで。ウチにストックしてあるゾンビ映画コレクションDVDを一緒に鑑賞するのは何年後になるんでしょうか。
坂元 一緒に観なくていいよ!女の子でしょ?!
アキサン で、逆に自分が子供の頃、親に連れてってもらった映画だと『グーニーズ』なんかが記憶に残ってますね。主人公の仲間には、すばしっこいのとか太っちょとかチョイ悪とか、様々なキャラがいて、そんで冒険して。ドラえもんのキャラ設定もそうですけど、ベタだけど安心する、そんな配役。同い年ぐらいの子供が活躍するのってトキメキますよね。僕も仲間になりたい!、みたいな希望もあったり。
上木原 あと『ハリー・ポッター』(01年~)シリーズとか?先日『死の秘宝2』に「なんか恐いからイヤだ」っていう子供を無理矢理誘って観に行ってきました。遂に迎えたグランドフィナーレ!その歴史にふさわしい壮大かつ壮絶な見応え充分。1作目からだいぶ大人になり、その見慣れたメンツはキャラクターとしてもスゴク成長してきた気がする。ハリー、ロン、ハーマイオニーの恋。最終作は登場人物、魔法、過去、未来と全部が繋がっていて引き込まれたなぁ。特に最後はスネイプにヒデキ感激号泣!子供はドビーが死んだとき号泣!いや~しかし良く出来た話。VFXもスゴイスゴイ・・・・。この達成感なんだろ?『スター・ウォーズ』(77年~)の次に壮大なスケールの作品だったな~史上最強のファンタジーです!
アキサン 子供と観る映画でテッパンなのは『となりのトトロ』(88年)でしょうか。
上木原 確かに子供と観る映画で外せないのはやっぱ宮崎アニメ映画だよね!ほぼ全作品が家にあるんだけどテレビでやってたりすると子供たち毎回観てる。その中でもやっぱり1番好きなのは『となりのトトロ』みたい。お姉ちゃんは三鷹の森ジブリ美術館で“猫バス”乗ったことあって見るたびに自慢して妹とケンカしてるけど(笑)僕が出た小学校にはメッチャでかい楠木があって子供ら連れて行ったときトトロの木って言ってたな~。
アキサン 実はトトロって昔は大嫌いだったんです。内容も幼稚だし、ワガママなメイにはイライラするし。糸井重里の声にも脱力するし。むしろ同時上映だった『火垂るの墓』(88年)が名作過ぎるので評価がかなり低かったんですよ。けど、以前娘と一緒に観た時、非常に良い映画だと気付きまして。大トトロはまだちょっと怖いみたいなんですが、中トトロと小トトロは大好きなようで。小中トトロとメイの追いかけっこシーンは大のお気に入りのようです。メイちゃんのようにノビノビと、さつきちゃんのように良い子に育って欲しいなあ、と目を細めながら観ちゃいますね。
坂元 それはウソだな。
アキサン 何故?!・・・・そして『火垂るの墓』もいつか一緒に観たいと思います。「悲惨だから観ない」って人も多いみたいですけど、目をそらさずに様々な立場や意見を踏まえて自分なりの評価を下して欲しいな、と思いますね。
坂元 でも本音で1番一緒に観たいのは?
アキサン ・・・・『ゾンビランド』(09年)ですかね?

《前へ123次へ》 2/3ページ

一番上にもどる      紹介作品一覧へ     ホームヘもどる