#139 悪魔の棲む家

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「怖い映画」今と昔・・・・・

坂元 やっぱり昔のホラー映画ってのは独特だよね。なんていうか・・・・あの独特の雰囲気ってのはリメイクではどうやったって再現できないと思う。人気ロックバンドがどんなに巧くなっても結局「あの頃(若かりし頃)の後はもう2度と再現できないよな!」みたいな(笑)。
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ツカモト
例えば『悪魔のいけにえ』の閉ざされた集落のジメジメした雰囲気のようなね。“殺した人間の顔の皮をマスクにして被る”というレザーフェイスの異常性もさることながら、彼を囲ってる家族や集落の人間の気持ち悪さがものすごく印象に残ってます。あと『ローズマリーの赤ちゃん』。あの空気感も強烈でした。母は強し(?)なあのラスト。「分からんでもないけど、えぇ〜〜マジか?!」っていう後味の悪さは一級品でした。キリスト教を信仰している方だと、あの恐怖をもっとリアルに感じるんでしょうね。それと、あの当時のフィルムの不鮮明さにも怖さを感じるのだと思う。窓や鏡が映ったり画面が急にパーンするシーンがあると、“本物”が映り込んでないかと探しちゃうんですよね〜。残念ながらまだ見つけたことはないのだけど。
坂元 そうそう!全く同感です。今の“怖い映画”と昔のとでは、もうジャンルが違う気すらする。
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ツカモト
最近(で怖いの)だと『パラノーマル・アクティビティ』ですかね?この映画は“昔の怖い映画”を彷彿させているような気がします。坂元さんも確か劇場で観たんですよね?飲んだ後に観に行って、激しい手ブレ映像に酔って途中で吐いちゃったという(笑)。ホームビデオの不安定なカメラワークは見たいところが見えない。監視カメラの映像は広角過ぎて、どこから何が出てくるか分からない。霊気が強まるほど大きくなるノイズ音。姿は見えないのに足音だけはどんどん近づいてきて・・・・。観ている側の不安を煽る演出に見事にハマっちゃいました。怖いシーンでイチイチ飛び上がっちゃって。この映画は女の子と観れません。というか二度と観ません。心臓に悪すぎ。
坂元 『パラノーマル〜』は昔ながらのホラー映画って感じでヒットしたのだと思う。間違いなく最近の主流ではないもんね。
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ツカモト
最近の“怖い映画”って、“怖い”より“痛い”映画のような。『ソウ』シリーズとか『ホステル』とか『ファイナル・デッドサーキット』とか。『ソウ』シリーズは『2』より後は面白くないって分かってても、“痛いもの見たさ”でつい借りちゃうんですよね。結局『ファイナル』まで付き合ってしまって。ストーリー云々よりどんな殺人マシーンが登場するのかが観たくて。我ながら悪趣味ですね(笑)。

コリアン・ホラー

上木原 今“怖い映画”と云えばやっぱコリアンムービーでしょ!とにかく怖い!最近の韓国映画はホントにスゴイです。特に猟奇的復讐映画は世界一と誰もが絶賛するんだって知ってる?グロくてリアルでハンパない恐怖感・・・・。サイコサスペンスで有名ドコロは『悪魔を見た』『オールド・ボーイ』『チェイサー』『セブンデイズ』・・・・まあ〜脚本やキャストの演技がハンパない!トラウマになるよ。
坂元 じゃ、コリアン・ホラー・ムービー特集、お願いします!
上木原 まずは有名な『チェイサー』。観た事ある?今度ハリウッドでリメイクされるんだって。コレはマジ怖い・・・・。ある元刑事のデリヘル経営者が商売女を次々失う、。ソコには10ヶ月で21人を殺害した殺人鬼がいて・・・・この主人公の元刑事って韓国ドラマ『復活』のポップコーンの人で。『悪魔を見た』のチェ・ミンシクの殺人鬼もすごかったけどコッチもスゲ!観てて、もう終わっていいでしょ・・・・えぇ!?マジで?!ってシーン多すぎ。元刑事は金⇒罪悪感⇒意地で殺人鬼に復讐する。それに比べ言動すべてが意味不明な殺人鬼。ラストは痛くて辛くて観る人を思いっきり裏切られた作品。何にも救われず俺らのハートもて遊びすぎ!映像と音響もスゴイ。リアルでダイナミックで怖すぎて最高傑作なんで観てみて!
坂元 あんま観たくないです・・・・。次、お願いします。
上木原 あと、『悪魔を見た』もメッチャ怖い!“韓国映画=復讐モノ”ってのは意外と定番。結構好きなジャンルでイ・ビョンホン主演ってコトで見てきたのだけど・・・・グロい!ってか恐怖感ありすぎて残酷で目を覆うシーンが多かった。エンドロール流れてて観客が早々に退席する姿はよく観るけど、この映画は彼女はじめ上映30分足らずで十数人が途中退場・・・・あまりに脚本が凄過ぎて・・・・こんな映画観たこと無い!はじまりは、凄く幸せな婚約者同士の最初の電話のシーンから。イ・ビョンホンの微笑ましく幸せなシーンから始まるのだけど・・・・それが最初の5分のみ。あとは最悪。殺人鬼に拉致られた婚約者は頭蓋骨割られ命乞いする女性に耳も傾けずバラバラに。川でバラバラの婚約者が見つかり、イ・ビョンホンが復讐に出る!殺人鬼にGPSカプセル飲ませて半殺しにしたらまた逃がし、数日後また捕まえ半殺しの繰り返し・・・・。それでも次々女性を襲う殺人鬼!殺人鬼チェ・ミンシクの演技が本物にみえて怖すぎてしょうがなかった。彼は公開後しばらく外を歩けなかったとか。この映画は女性には不向きかと・・・・。男性不信になるのは確実。観終わった後なんとも言えず重くのしかかる気持ち・・・・。
坂元 ・・・・最後にもう1本お願いします!
上木原 あと1本・・・・コレもハリウッド・リメイクが決まってるオリジナル作品『オールド・ボーイ』!ある日いきなり一人の男が拉致られ15年監禁。「なぜ15年も監禁されるんだ」で、いきなり開放され、なぜ監禁されたのかを知るため真実を突き止める・・・・って感じ。映像と演出はさすが韓国。ってこの脚本書いた人マジでスゴイ!カンヌ国際映画祭でグランプリ獲ってタランティーノ大絶賛!“復讐モノ”としては最高傑作かと。全てのシーンが伏線で最後で上手く結びつく。・・・・ってか、こんなのありかよ!っていう。全く予測しなかった完結に「暴力だけが復讐じゃない」コレはある意味本当の究極のグロい復讐劇。ただね、このチェ・ミンシクさ、『悪魔を見た』の変態殺人者の方があってるし、アレ見てからこっちだったからイマイチ迫力に欠けるんだけど・・・・。まぁ、とにかく「口は災いの元」っての思い知った作品でした。
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ツカモト
ちょっと前は“ホラーと云えばジャパニーズ・ホラー”だったけど、今はコリアン・ホラーなんですね。確かに邦画で「これは怖い!」みたいな話を最近聞きませんね。中田秀夫監督の最新作『チャットルーム』(正確にはイギリス映画)もイマイチでしたし。
坂元 オレはやっぱ、ホラーは邦画に限る!と思ってます。逆に、例えばハリウッド映画によくある“血しぶき猟奇殺人!”ってのはそう怖いとは思わないし(いかにも作り物的な感じがして)、“ゾンビもの”に至ってはもうホラーではなく“人間ドラマ”だと思っているくらい。
アキサン そういや、アメドラって全然興味ないんですけど、最近ゾンビ系のやってるんですね。CSで予告やってたから観てみたんだけど、毎週ゾンビ物が見られるなんて、ゾンビも相当市民権を得てきましたね。
坂元 『ウォーキング・デッド』ね!アレこそ“究極の人間ドラマ”!“ゾンビものアメドラ”遂にきたか!って感じです。今迄無かったのが不思議なくらいなのだけど・・・・。
アキサン しかも監督はフランク・ダラボン。何シーズンもかけてタップリ引っ張って、最高に後味悪いエンディングをブッこんで欲しいですね!

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