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#144 さらば青春の光

「盗んだバイクを崖から落として、そして夕日を背にショゲ帰るまでの劇中で描かれていない時間。原題からは想像も出来ない邦題はそこから取ってるのかなぁ、と考えると中々大した意訳邦題だと思う。」by アキサン

『さらば青春の光』
DVD発売中
価格:1,500円(税込)
DVD発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

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モッズとロッカーズ

上木原 今回は「音楽が関連した映画」ってことで『さらば青春の光』。以前『フットルース』でしませんでしたっけ?音楽映画。「音楽のある映画」と「音楽が関連した映画」って一緒っぽいけど・・・・『パイレーツ・ロック』『コヨーテ・アグリー』『ヘアスプレー』『マンマ・ミーア!』『フルモンティ』とか・・・・前回で既に出し尽くしちゃった感があるんであんま語れないかもです(笑)
坂元 『さらば青春の光』って、音楽もそうなんだけど“カルチャー”とか“ファッション”といったイメージの方が色濃い感じがしない?ベスパにピーコートの“モッズ”と革ジャンにオートバイの“ロッカーズ”の歴史的抗争「ブライトンの戦い」という実話ベースで描かれているんだよね。とにかくカッコ良い映画。今はどうか分からないけど僕ら世代(40前後)のバンドマンにはバイブル的映画だよ。
上木原 この映画、聞いたことはあったけど未だ観たことなかったんだよね。ジャケット初めて見たとき「お~懐かしいターゲットマークだ」って思いましたもん。20年前就職したての時は職業柄か周りのファッションはそんな感じだった。モッズファッション好きな人はルパンみたくストライプの細身3つボタンジャケットにモッズコート。で、音楽は勿論フー。バイクはランブレッタ乗ってデコトラかと思うほどのミラーやランプの飾り。この手のバイクって混合油なんだってね、ガソリン入れた後オイル入れて車体をシェイク・・・それなりの知識と愛がなければ乗れないって・・・・
坂元 そうそう!モッズファッション流行ったよねぇ~!“モッズ”は70年代に入ると頭丸坊主にしてベンシャーマンにドクターマーチンって出で立ちの“スキンヘッズ”になっていくのだけど、こっちは流石にあんま流行らなかったような・・・・
上木原 でも俺にはどうしてもこのバイクチューニングのカッコ良さってのが理解ができなかった。逆に、昔イギリスのバイクがすごく好きな時があって初めて買ったヤマハのSRをブリティッシュロックな雰囲気に改造したりするほどロッカーズ憧れましたね~。カフェレーサー風にイジってキャプトンマフラーのいい音ときたら・・・まさにブラックキャッツ!まさに東京ストリートロッカー♪
そして数年後『MI:2』観てまた盛り上がってスピードトリプル購入したけどすぐ手放したな~・・・・ソニック行く途中の天保山交差点のバイク屋さん、あそこのオーナーもトライアンフあるからUKブリティッシュロック好きだと思うんだよね。ま、関係ないけど。
そういえば「レディ・ステディ・ゴー」って服屋もあったな~、僕は骨太であのモッズな細身ファッションが似合わなかったんだって・・・・。どちらかといえばロックンロールな雰囲気が好きで当時も音楽はSTRAY CATSとか聴いてたもんな~。そういえば美容室セッションの南さんもユニオンジャックなUKファッションですね、フレッドペリー着て・・・・って坂元さんもだ!もしかして昔モッズファッション?
坂元 今でも好きです(笑)。ま、流石にあんな格好はできないけど、未だにポロシャツはフレッドペリーしか認めてませんね(笑)
アキサン 以前、坂元さんのGo to Theaters『マーガレット・サッチャー』の回で知った「現代ロックの基礎知識」(鈴木あかね著)を買って読んでいたからある程度の予備知識はあったんですが・・・・モッズってダサい。いや、着てるモンは格好良いんですけどね。あのベスパが最高にダサい。好きな人には申し訳ないんですけど、あれ完全にデコチャリのセンスじゃないですか。やりすぎ文化。僕の中でベスパって『ローマの休日』『探偵物語』のイメージが強くて。で、チョイとオサレな格好の、それこそモッズというかタイトな服に身を包んだ連中がビーッて乗ってるような、そんなイメージだったんですが。あのミラー(笑)は無いです。
坂元 アレって、ただの飾りじゃなくて自分の格好を色んな角度から見れるようにしてあるんでしょ?・・・・なんかまだ“ただの飾り”って言われた方が良いような・・・・(笑)。しかし「現代ロックの基礎知識」買ったの?まだあったんだ?!きっとその本持ってるの鹿児島ではオレとアキサンだけだと思うよ(笑)。
アキサン そういや、ガキの頃、兄貴が誕生日の度に自転車のパーツを買ってもらってたんです。それこそミラーとかスピードメーターとか。当時ドロップハンドルのスポーツ自転車が流行りで、オートマのシフトみたいな変速機がついてたり、ウインカーやリトラクタブルのライトがついてたり、そりゃ子供心にはビンビン響いてましたけど、大きくなるにつれ「アレは無いな…」って思ったりして。その「アレ」を大きくなってからもやってるってのが非常にダサく見えてしまうんですよね。ついでにスティングも何かダサい。バイクに乗ってるシーンは足をヨチヨチ付けてるし、ダンスも何かダサい。何かわかんないけどダサい。あれ、スティングってこんなダサかったっけ?って思っちゃいました。
坂元 いやいや、この映画での“エース”ことスティングはオレの永遠の”憧れの兄貴”なんで、あんまダサイダサイ言わないで貰える?
アキサン 僕も上木原さんと一緒で、どっちかといえばロッカーズの格好の方が共感持てるんですよね。皮ジャンにバイク。ロッカーズてかライダー。バイク野郎ですよね。格好良いです。てか、僕バイクの免許持ってませんけどね。
上木原 関係ないけど、森山達也のザ・モッズはライダース着てロックで“モッズ”ではなかったな・・・・。

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