#145 踊る大捜査線 THE MOVIE

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『踊る~』の名シーン

アキサン 最終回は会社の飲み会で見れなくて悔しがった記憶もあります。ハデな刑事ドラマみたいに徒党を組んで拳銃バンバン撃つこともなく、ベテラン刑事のお涙頂戴人情モノでもなく、警察を企業の様に捉えてそれでいてコメディ要素もあって、まあとにかく面白かった。
ツカモト 『踊る大捜査線』って、仮タイトルの段階では“サラリーマン刑事”だったんですよね。だからこそ青島は、ずば抜けて運動神経がいいわけでも、頭が切れるわけでも、特殊なスペックを持ってるわけでもない。けれど気持ちだけは熱くて、会社組織となんら変わりがない警察の中で信じる正義を貫こうともがく。
坂元 そうそう、“正義”に憧れて・・・っていうか、正しいことをやりたくて青島は脱サラして警察に入ってくるんだよね。でもそこは以前と変わらず、どころかコテコテの会社組織で。
それを象徴する“スリーアミーゴス”、大好きだったなぁ~(笑)。スピンオフ作の『深夜も踊る大捜査線』も最高だった(笑)。しかし、その原点であるテーマは最後の最後までぶれてない。特に劇場版『THE FINAL』なんか正に「正義とは何か?」がテーマだもんね。それも究極に。
ツカモト テレビシリーズは昔、飽きもせず何度も何度も観直してましたね!あのシーンが好きなんですよ、青島が室井さんに缶コーヒー奢るシーン。「コーヒー代、つけときますね」という青島に「自動販売機ごと返してやる」という室井さん。しびれるっ。その後、湾岸署の喫煙室には本当に自販機が1台増えている、という芸の細かい演出も『踊る~』シリーズを象徴しているような気がして好きです。
坂元 アレは名シーンだよね、そこにちょうど“和久さん”こと“いかりや長介”が偶然に盗み聞きしてさぁ・・・・。もう、泣けて泣けてしょうがなかったよな(笑)。
ツカモト あと、青島とすみれさんのつかず離れずの関係!好き合ってんでしょ?付き合わないの?もうっ!みたいな煮え切らない関係!たまらないですねー。『X-Files』でいうところのモルダーとスカリーみたいな!この2人が最後どうなるのかも気になります。
坂元 しかもテレビ特番の『THE LAST TV』では、まさか?!の“室井さんとくっ付くのか?!”って展開だしね(笑)。上木原さんは1番好きなシーンってある?
上木原 う~ん・・・・多分ほとんどの人が「青島が刺されて室井が車まで運ぶシーン」っていうんだろうけど、僕は『レインボーブリッジを封鎖せよ!』のクライマックスでSATが「俺たちも自分の判断できた」って青島に言うシーンかな。その前の閃光弾みたいなので耳キーンなってて「はぁ?」っていう・・・・。
坂元 オレは『THE MOVIE』のお札のコピーだな(笑)。身代金5000万円分の番号を控えるのに、段々面倒になってきて「コピーすれば良いんじゃない?」の一言で、わざわざあの壮大な音楽に合わせてコピー機登場!(笑)どんどん偽札作りをしながら、ふと「・・・・やっぱ、コピーはまずいっすよね?・・・・撤収!」っていう(笑)。アレは『踊る~』の持つ最高のダークな笑いだと思う。あと、退職した後も制服着て署内をウロウロするスリーアミーゴスの“コスプレ”ね(笑)。警察ドラマでありながら「それ、もう完全に犯罪でしょ?!」っていう振り幅が凄い。でも、TV最終回でのスリーアミーゴスは最高だった!上層部に対し、いつも通りヘラヘラ笑いながら「うちの部下、バカばっかりでしょ?」って言った次の瞬間、笑い顔がパッと消えて「でも、みんな命張ってやってんだよ!」って辞表を叩き付ける!っていう。神田署長、あの瞬間はメッチャかっこ良かったよなぁ。

『踊る~』との出会い・・・・

上木原 俺さぁ、毎回、青島の時計につい目が行っちゃうんだよね・・・・。ハミルトン、ウェンガー、トレーサー、そんな高価じゃなく手軽な時計ってメッチャ参考になるよね。ちなみにスタローンはみんな知ってると思うけどパネライだよ。俺もいつかパネライが似合うボディにならないと・・・・。
坂元 スタローンはまた次回やりますんで!取り敢えず話を織田裕二に戻しましょう!
ツカモト 『お金がない!』でしたね、織田裕二との出会いは。
坂元 なにそれ?(笑)・・・・あぁ、石橋凌とか松崎しげるの出てたドラマ?!
ツカモト 小学生の頃だったかな、夕方に再放送があって、このドラマと「大岡越前」を連続して観るのが当時の楽しみでした。その頃の何かのインタビューで、織田裕二が「脚本を読んで、面白いと感じたものにしか出ない」みたいなことを話していて、幼い僕は「なんかカッケー」と思って・・・・。
坂元 それ、オレも何かで読んだよ。彼は出演作が少ない割に、その数少ない“出演作”はどれも当たっていてギャラに対する“費用対効果”は日本では1番なのだとか?
ツカモト そのインタビューから間を置かずに始まったのが『踊る大捜査線』!第一話からガチッと心を掴まれて、あっという間に15年ですよ・・・・そしてついに幕引き。
坂元 オレの場合は当時付合っていた彼女(現・嫁)が大好きで、それに付き合わされる感じで観始めたのだけどやっぱりハマりましたよ(笑)。普段“ドラマ”は勿論“邦画”すら観ないオレにとっては初めてハマった日本ドラマでした。そうやってずっと昔から観続けている人にこそ、このドラマはどんどん面白くなっていくんだよね。なにせ15年だもん。
しかし、ホントにコレで終わるのかな?って“終わり方”じゃない?(笑)例えば“青島が死ぬ”とか特に決定的なことが起こるワケでもなく、別にコレで終わる必要が無いと言うか・・・・。もっと言えば、ファンの人たちにとっては別に終わる必要すらないと思うのだけど。先にも書いたように、このパターンだとファンにとっては観続ければ観続けれるほどに面白さは増すのだから、変にカッコ付けず、続く限りずっとやればいいじゃん!って思ったり。
アキサン 「特に何も変わらない」ってのが『踊る~』なんですよ。「何も変えずに決着を付ける」ってのが。そこもずっとブレてない。そう考えると『踊る~』のファンにこそ、この『THE FINAL』は受け入れられるのではないかとも思う。
本編と平行して描かれる“すみれ”の物語だって最後まで実に“すみれ”らしいじゃないですか。

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