#145 踊る大捜査線 THE MOVIE

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『踊る~』THE MOVIE

ツカモト 劇場版1作目『THE MOVIE』では、ワクさんと警視庁副総監が青島と室井と同じような関係として描かれていて、敬礼だけで通じ合える正義の絆にグッときました。クサい演出は人によっては受け付けないかもしれないけど、僕にはちょうどよくて。とてもじゃないけど青島のようには生きられない。だからこそ、映画を観ている間だけは青島でいたい。青島を、応援しちゃうんです。
坂元 劇場版『THE FINAL』での終盤、室井が和久さん化する瞬間は鳥肌モノだったよね。
アキサン 1作目の『踊る大捜査線 THE MOVIE』 も、まあ面白かったんですけどね。「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」」の名ゼリフ。青島のいびきが聞こえてくるまでの演出。でも、まあ“テレビドラマ”としてはなんですよ。映画館まで足を運ぼうとは思わない。DVD借りてまで観ようとも思えない。だってテレビでやるから。他の映画も同じっちゃ同じなんですけど、やっぱりテレビでいいや、って思っちゃうんですよ。
上木原 まぁ、でもなんだかんだでこの1作目も邦画の実写映画史上4位の興行成績を記録しているんだよね。
ツカモト 劇場版1作目は小泉今日子が犯人のやつですね!『THE MOVIE 3』でも再登場して、しかも物語の中心にいるという、シリーズきっての知能犯!前髪パッツンで歯には矯正の金具がキラリ。こわっ!と思う反面、かっこいい!という気持ちもどこかにあって、しばらく歯の矯正に憧れましたもん。世代的に彼女がアイドルだった頃を知らないんですが、役者としてもすごく魅力的な人ですよね。『風花』とか『毎日かあさん』とか。ちょっと前にあった『最後から2番目の恋』という、歯が浮くようなタイトルのドラマも、結局全話観ちゃいましたし。小泉今日子が出てるというだけで、ちょっと気になります。
上木原 ところで坂元さんの奥さんってボブ似合いますよね、なんかスゴイ個性的で色もクレイジーで・・・・。いやね、『踊る~』を改めて観てスミレさんボブ似合うな~って・・・・。キョンキョンもボブがメッチャ似合うんだけど。で、僕みたいな職業してるとどうしてもヘアスタイルに目が行ってしまうんですよ。ボブって一番最初の課題で習って思い入れのあるスタイルなんですよね・・・・。で、ついつい・・・・。坂元さんの奥さんって、スミレさん、キョンキョン、片桐はいりさんの次に似合ってます!!あ~あと、マサヤの“スポックヘア”も!(笑)
アキサン で、続く『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』は・・・・ね。未だにあのトラップを踏んで行くシーンの意味が分かりません。何なんでしょう、アレ。チェックポイントなんでしょうか。スキー競技のダウンヒルにおける旗門みたいな。
坂元 『レインボーブリッジを封鎖せよ!』は未だ邦画の実写映画では断トツの歴代1位を記録している名作!海外版も再編集されて公開されたんでしょ?他所での反応は知らないけど。何にせよ凄い映画だと思う。
ツカモト そして前作『THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』は「4」の『THE FINAL~新たなる希望~』への布石のような作品で、今まで観てくれた視聴者へのファンサービスみたいなものかなって感じたんですよね。テレビシリーズや劇場版に登場した犯人やサブキャラクターがどんどん出てきたり、前にチョイ役で出た少年が大人になってて、しかもそいつが黒幕だったり。今は亡き“ワクさん(故・いかりや長介)”も“手帳”という形で登場したり。まさに祭り!って感じで。「楽しんでいただけました?では、寂しいけれど、そろそろお別れです」で、ファイナル。そんな流れなのかなぁと。独特のスピード感。シリアスな人間ドラマもあるけどけして難解ではなくて、コミカルな部分はとことんコミカルで笑わせてくれる。細かな演出が所々にちりばめられてて何度観ても楽しめるし、ほんとよくできたエンタテインメントでした。終わりなんですねー寂しいです。

そして最新作『THE FINAL』へ

アキサン 『THE MOVIE3』は和久さんの甥っ子役が出てきたりするけど、やっぱり物足りない。過去の犯人総出演!みたいな嬉しいことしといて、事務所のゴタゴタで出てこれなくなったレギュラーメンバーがいたり、もう何かシンドイ。最近すっかりオナジミといえば「スピンオフ」も、このシリーズぐらいが発端じゃないですかね?『交渉人 真下正義』とか『容疑者 室井慎次』とか。同じような刑事ドラマの『相棒』『鑑識・米沢守の事件簿』とか。相棒も長いことテレビドラマで頑張ってたのに、映画やりだしたと思ったら・・・もう残念。やっぱ劇場版はオイシイんでしょうかね?
坂元 ま、でもアキサンなんだかんだ言って「スピンオフ」も含めて全作観てるでしょ?(笑)
アキサン なんだかんだ言って観てますね(笑)「観てから文句言う」を実行するためです。特に『交渉人 真下正義』は色々とヒドイ(笑)。丁度、このネタ投下してる時にもテレビでスペシャルドラマと銘打って2時間枠のドラマやってたんで観てみたんですが、やっぱ僕はね、このぐらいで丁度いいと思えちゃうんです。大がかりな事件が起きるんじゃなく、こじんまり(って表現もアレですけど)とした事件を大げさに面白おかしく取り上げる。その中で警察上層部のしがらみみたいなものを織り込んでシリアスな面も抑えつつ。その辺に面白さを感じるんですけどね。
坂元 TV晩『LAST』は『踊る~』の笑いの部分(事件そのものにしても)を強調した感じで面白かったよね。音楽の使い方が凄い!と思った(笑)この音楽が流れると視聴者はどういうテンションになるか?を踏まえつつ、スパン!と音楽が消えてオチに・・・・っていう「そこを計算して作るか?!」って感じで。で、劇場版ラストは、それと両極端の振り幅。『踊る~』史上最悪の、とも言えるほど事件そのものが暗い。コレがまた計算され尽くされているようで「流石だなぁ・・・・」なんて思ったり。
上木原 『踊る~FINAL』も良かった~!けど最後が・・・スマップの香取君がイマイチじゃない?両津の方が似合ってるよね?で、最後の『アンストッパブル』さながらのスミレさん突入に興覚め(笑)。ネタバレするからコレ以上は言わないけど・・・・。
でも室井と青島はやっぱり最高!これまた今回も上層部とギクシャク。って大杉蓮さんの情報技術執行官って警察の汚職を隠ぺいする役って、そんなのあるんだって感じ。警察内部はマジよう解らん。小栗君扮する鳥飼の最後の言葉が良かった!「日本の組織、政治は動いてんのか?」って。でも中西係長役の小林すすむさんの遺作ってコトで・・・・最後のエンドロールで泣いちゃいました・・・・最後イイよね~、昔の名シーンとかが静止画でパラパラ出るやつ。TV番はお台場歩く青島のシーンも。『踊る~』観て、OP曲と織田さんの「Love Somebody」をituneでダウンロードし毎朝ヒトカラっす・・・・。
坂元 いや、ホント面白かった!やっぱオレは室井さん、好きだなぁ・・・・。
上木原 室井さんって日本一“困った顔”っていうか”苦虫噛んだような顔”上手いんじゃない?シリーズで笑ったトキあんのかな?って、ファイナルでやっと笑った!眉間にシワよせて、目ぇ見開いて口はへの字・・・・。
坂元 本広監督が柳葉敏郎に「室井、笑える?」って訊いて「室井がですか?・・・・やってみます」って答えたって裏話がなんかウケた(笑)。
上木原 室井のあのセリフも好きだなぁ~「正しいことができない・・・信念を貫けない・・・」正しいコトしたきゃもっと上いかんといけないってコトだよね。でも、彼の秋田弁ウケるよね(笑)因みに、シリーズで毎回最後出てくる方言は『かたっぱりこいで』=『がっつい!強かぶっせ!』(『2・レインボ~』)、『へっちゃまげな』=『がっつい!やぜらし』(『3・奴らを~』)って感じかな?
坂元 そうなんだ?オレ今の今まで全然意味分からなかった。有難う御座います(笑)。
上木原 ついでに、どれがキャリアでノンキャリアなのか分からなくなるときあるよね?あるでしょ?で!ここでまとめてみました。上から順にキャリア~ノンキャリアね。
警視監⇒『相棒』の岸部一徳。
警視正⇒『踊る〜』の北村総一郎。
警視⇒『西部警察』の石原裕次郎。『踊る〜』のギバちゃん(のちに警視監)。
警部⇒『相棒』の水谷豊。
警部補⇒『踊る〜』のユースケ。『BOSS』の天海祐希。『古畑〜』の田村正和。
巡査部長⇒『あぶ刑事』の舘さんと柴田さん。『はぐれ刑事』の安さんこと藤田まこと。『西部警察』の大門の渡さん。あと『踊る〜』の青島ふんする織田さん
巡査長⇒『こち亀』の両津。巡査⇒『太陽にほえろ』のジーパン松田優作、マカロニのショーケン。
・・・・こうみるとまだ正義感あふれる巡査部長辺りが作品つくりやすいんだろうね。
坂元 いや、凄いっすね、上木原さん・・・・。それ、若干引くくらい凄いわ!誉田哲也の「ストロベリーナイト」(映像化されてるけど原作の方ね)でその辺を書いてあるんだけどやっぱりよく分からなくて・・・・。でも、上木原さんの説明で分かったような気がしてきました(笑)。
上木原 『踊る~』の魅力ってなんか刑事ドラマっぽくないトコが人気なんだと思う。死に物狂いで犯人を追って、パトカーや鉄砲をブッ放し、取っ組み合いして逮捕!みたいなまあ西部警察じゃないけどヒーロー的セオリー無しで上層部と所轄みたいな組織が今の社会情勢みたいなとこがウケるんじゃないの?
坂元 まんま“会社組織”だったりするから(しかも理不尽な)万人ウケするんだろうね。自分は警察や刑事ではないけれど「それ分かる!」みたいな。
上木原 ヒーローがいない刑事モノってのも珍しいけど好きだよ。劇場で観客が一体になって笑って興奮して感動して泣いて・・・・こんなことを共有できるってのが『踊る~』の人気なんじゃないのかな?・・・・ってことで、さあ、次回はスタローン軍団率いるヒーローの定義を語りましょうか!

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このディスカッションは、メールのやりとりのみで行われているバーチャル(死語?)な対談です。このコーナーには基本的に何の束縛も決まり事もありません。思いついたことを独り言のように書いていただければこちらで他の参加者とのメールと「会話形式」に編集させていただきます(掲載時には簡単な自己紹介文とアイコン用画像が必要です)。現在募集中のテーマは11月26日更新予定の『ゴールデンスランバー』(09年 中村義洋監督)。まずは気軽にメールを!メール受付〆切は10月15日(月)です。ご意見・ご要望のメールも大歓迎です。

参加希望メール送り先  sonic@sky.plala.or.jp 坂元まで

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