#153 恋する惑星

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ジャンルは何?

上木原 僕は「アクション」「SF」「サスペンス」「戦争」「ホラー」「パニック(特にサメ)」に「歴史モノ」とある程度話合わせることができるんだけど、この『恋する惑星』・・・・何ジャンル?いつものように酒飲みながら観てたんだけど全く意味が分からず途中寝ちゃった・・・・前々回の『裏切りのサーカス』並みに理解できなかったなぁ。クランベリーズの「Dreams」 は大好きなんだけど
坂元 フェイ・ウォンがカバーする「夢中人」、コレ良いよね。オリジナル(クランベリーズ)を超えるカバー曲としても有名。しかし、そんなに意味不明かな?ストーリーじゃなくて“感性的”に意味不明なんでしょ?(笑)
アキサン 何というか、相変わらず村上春樹的な雰囲気というか空気というか。セックスの無い村上春樹というか。一言で言えば「退屈」。分かりやすく例えて言うなら・・・・土曜の夜、日付も変わった時間帯に家でぼんやりしてて「しまった!一杯飲みに行けば良かった!けど今から出るのも何かハンパだなぁ・・・・」そんな時にヒマを潰すために観る「退屈」な映画。そんな感じですかね。
坂元 分かり難いわ!ま、でも“村上春樹的”ってのは何となく分かる気がするけど・・・・
アキサン 村上春樹って、そもそも苦手な作家でして。「スプートニクの恋人」と「ノルウェイの森」、それに翻訳仕事の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」ぐらいしか読んだことが無いんだけど、どうも肌に合わないと感じるんです。同じ村上でも村上龍は読むんですけどね。てか、この前半部分というか金城武部分は何なんですか?話繋がってくるのかと思ってたら繋がらないし。前座というか前説というか・・・・
上木原 途中で寝ちゃったんで、数日後また観てみたんだけど。「一番の映画?」「俺の一番は『恋する惑星』かな」って、“感性”で観るような映画好きの人が好きな映画かなと。同じ質問されたら僕は「『ランボー』ですが、何か?」ってなるけどね。この映画って前半・後半の半分になってんだけどまるで接点がないね。中盤、金城とフェイ・ウォンがすれ違うだけ。香港独特の蒸し暑い雰囲気とスタイリッシュな演出がうまくマッチしていてるんだろうけど感覚戻すのに必死だった・・・・。賞味期限がなんたらとか1万年愛すとか距離が0.1ミリとか、薩摩育ちの九州男児はとてもじゃないけど言えんわ!
坂元 ま、でも「ココは良かったけど」とか1つくらいあるでしょ?
上木原 まあ、強いて言えば後半のトニー・レオンがデートに誘ってフェイ・ウォンが浮かれてるトコが若い頃思い出せて素敵だったトコかな。前半より俺は後半の方が好きだな~、まず女がかわいい。キュートなショートカットに子供のような仕草。彼の部屋にストーカーさながら侵入して掃除してるシーンでフェイ・ウォン歌う「夢中人」が良かった。ベッドで虫眼鏡で長い髪を見つけるシーンは「女って掃除してるとみせかけて実は・・・・」みたいな。それほど強烈で前半の金髪グラサンよりも好きかな。運命の人に遭うのはタイミングであって偶然なんだけど、実は必然であると・・・・なんかクサいっすね~!若い頃はダチと恋話したり相談のったりしてたのに、今は「検査で引っかかった」とか「仕事」の話とか・・・・だから何だか合わない気がしたんだな。10年早ければ共感していたかもしれないけど。
アキサン 後半部分のフェイ・ウォンって、ありゃストーカーでしょ。フェイ・ウォンが可愛らしくてトニー・レオンが鈍感だから成立するストーリーなんだろうけど、撮り方替えたら『パラノーマル・アクティビティ』ですよ。家に帰る度に色々なものがすり替わってる!?・・・・完全なホラーです。そもそもフェイ・ウォンといえばゲーム「ファイナルファンタジーVIII」の主題歌「Eyes On Me」の人ってイメージでして。更にファイナルファンタジーといえば映画版『ファイナルファンタジー』という世界初のフルCG映画もありますね。スクウェアの屋台骨を傾かせたギネス級の大赤字映画。

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