#155 ワイルド・スピード

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日本が舞台「TOKYO DRIFT」!

アキサン とはいえ、何だかんだ言っても自分も全作観てるし、これだけ続編が作られてるのはそれなりに評価されてる、って事なんですよね。出てくる車も日本車がそこそこ目立つんで親近感も湧いちゃう。
そして極めつけは『X3 TOKYO DRIFT』!1作目と『X2』に出てたブライアンは引っ込んで、主役交代して日本が舞台に。『ベストキッド2』で描かれたベトナムのような日本(沖縄)とまではいかなくても、どこかズレた日本。そして日本人。そしてD.Kタカシ!彼が最高に光ってますね。JJサニー千葉に向かって独特のイントネーションで「オジサン」・・・・もう最初っから日本人使えよ!妻夫木に「Go!」とか言わせてないで。そのくせ本物のドリキン土屋圭市なんかをチョイ役にあてがったり。贅沢なんだか無駄遣いなんだか・・・・。
上木原 『X2』『X3』はドミニク出てないもんね~、まあこの頃の「ワイスピ」は迷走期だよね。アキサンの言うように、確かに日本の描写がスゴイってかヒドイ・・・・。先日観た『G.I.ジョー』もヒドかった。なんでかなあれ?俺らが中国は“西遊記”の雰囲気だと思ってるのと一緒なのかな?
坂元 オレはそうは思ってないけど・・・・。
上木原 日本で生まれた「D1グランプリ」は海外でも人気で『X2』『X3』の2作は首都高や峠を疾走する車を観れるだけでも価値アリだね。
アキサン しかしさ、『X3』って一歩間違えばとんでもないポンコツ映画で終わってたんだけど・・・・最後にドミニクが出てきてアララ。『MAX』にはハンが出てきてオヤヤ・・・・。薄いと思ってたストーリーに少し肉付けされて少し楽しくなりましたよ。少し。『MAX』には1作目のキャラが、そして『MEGA MAX』には『X2』のキャラが再登場するってのも何か嬉しい。こういうの好きなんです。繋がってないと思ってたら繋がってた、みたいな。
坂元 ・・・・あっ!そうかぁ・・・・アキサン、なるほど!そうだ。オレ、CROWDでの新作映画コーナー“Go to Theaters”でも『ワイルド・スピード EURO MISSION』を書いたんだけど、しまったぁ・・・・間違った。
最新作の意味深なラストはそのまま『X3 TOKYO DRIFT』に繋がるんだな。時間軸としては。そうすれば全ての辻褄が合うし・・・・コレって、もしも全てが計算された物語だとすれば凄いな!
アキサン 「ワイルド・スピード」シリーズといえばNOS。
坂元 なにそれ?
アキサン ナイトラス・オキサイド・システム。いわゆる“ニトロ”ですね。周りにニトロチューン車に乗ってる人が居ないからあまり身近には感じない改造ですが・・・・。
「ナイトライダー」のターボブーストだったり戦闘機のアフターバーナーだったりレイズナーのV-MAXだったりタイムボカンのポチッとな、みたいな必殺感溢れる改造。でも先に使った方が負けるイメージ。時代劇によくあるシーンで1対1で斬り結んだ時、交差した後に先に膝ガクッ!ってなった方が勝ってた、みたいな予定調和。
坂元 あのボタン欲しいよねぇ~、目の前の信号が黄色の時に何気に使ってみたい。しかも日産ノートで。上木原さんのあの赤い車、付いてんじゃないの?
上木原 さすがにニトロボタンは付いてない。けど、俺ホント車好きだから、車が主役な映画はほとんど観てるよ。
今まで観た中で覚えてるのは『トランスポーター』『TAXi』『カーズ』『デス・レース』『マッドマックス』『デイズ・オブ・サンダー』『ミニミニ大作戦』『デッドヒート』『キャノンボール』『60セカンズ』『レッドライン』『007シリーズ』『MIシリーズ』・・・・そしてスタローン先生の『ドリブン』!あのガタイがカートにすっぽり入った時、ウソだろオイ!ってツッコんだの覚えてる(笑)。それぞれ出てくる車のテーマが違うから面白いんだよね。
で、この中で一番道に詳しいのは『TAXi』の黒人か『タクシードライバー』のデ・ニーロだとして、じゃ、一番運転の巧いのは誰だろう?とか思わない?
坂元 あ、それ面白いね!(笑)
上木原 ニコラス・ケイジ?ヴィン・ディーゼル?ジャッキー・チェン?ステイサム?ダニエル・クレイグ?メル・ギブ?もしくは『TAXi』の黒人?ん~考えただけでも面白い・・・・(笑)。車庫入れとかメッチャ早いんだろうな~、後ろ向かないんだろうな~、とか(笑)。
坂元 絶対、ミスター・ビーンだって!彼のミニクーパー捌きはすごい!車同士が数センチしか無い縦列駐車を横滑りでピタリと停めるからね(笑)。一切CG無しだし!
それはそうと、上木原さんがさっき言いかけた「なぜハリウッドの車映画は激アツなアメ車を使うのか?」についてそろそろ・・・・。
上木原 まず基本として「ワイルド」であること。ワイルド=アメ車⇒環境に悪い⇒激アツでワイルドなアウトローって感じ?
トムの『アウトロー』も「ワイスピ」の“ドミニク”もシボレーシェベルSSを好む。これは僕も何故だか分からないけど。ただ彼らにはプリウスとか環境に優しい車よりビッグパワーで高燃費で2シーターと言われるマッスルカ―の方が似合うってのは間違いないよね。だってディーゼルやザ・ロックがプリウスってメッチャ変でしょ(笑)。あとアメ車ってファッションでムチピタTシャツが似合うのもうなずける。
坂元 確かに(笑)。
上木原 因みに『007』のジェームス・ボンドはアストンマーチンで、UK車。コレ系の車はやっぱスーツだよね。『トランスポーター』のアウディ操るステイサムもスーツだし。ムチピタTシャツで戦うのもいいけど、スーツで戦うのもイイよね~、やっぱり男は広背筋!
坂元 あと、ミニのミスター・ビーンもスーツだね(笑)。
上木原 だけど、90年代になって車は丸みを帯び始めたんだ。あのゴツゴツしたアメ車もなんだか頼りなく感じてきて・・・・。けど、ハリウッド車映画によく出るマスタング、カマロ、チャレンジャー、この車種だけは今でもそのワイルドな角のテイストを残しつつカッコいいシルエットなんだよね。
それを象徴するようなシーンが『トランスフォーマー』でバンブル・ビーに対して「どうしてこんな古い車なの?」って女が言ったよね、そしたらバンブル・ビーがスネてどっか行っちゃって・・・・で、旧式カマロは最新のカマロをコピーし戻ってくる(笑)。
あのシーン俺大好きなんだよね~。“ワイルド”はアメリカの象徴なんだ!そもそも日本はガソリン税が60円近いでしょ?アメリカは10円位だから結局ガソリンが安いワケ。だから燃費の悪い車でも全然オッケーなんだよ!イイよね~、予算使い切るために道路ほじくり返してんだったらガソリン税、安くしてほしいよ・・・・。
坂元 なるほど。全く同感です。

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