ドラえもん のび太の大魔境©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

#163 ドラえもん のび太の大魔境

“どこでもドア”で帰ってきた5人の探検隊。「・・・・大人になってもこんな冒険できるのかな」に胸がアツくなる。 by 上木原

『ドラえもん のび太の大魔境』
映画 ドラえもん のび太の大魔境
発売元:小学館
販売元:東宝
レンタル中

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“家族で観たい映画”の金字塔「ドラえもん」!

上木原 今回は“家族で観たい映画”ってことで、「ドラえもん」ね。
坂元 基本でしょ?
上木原 春休み、夏休みと狙って新作出るからね。特に今の時期、春休みって定番だよね。動員もハンパないし安定した日本のアニメ映画。
坂元 早速観てきたよ、最新作『ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊』。やっぱ泣けるよなぁ~・・・・。
上木原 僕が小学低学年の頃の『のび太の大魔境』のリメイク。オリジナルの『大魔境』を観て育った僕ら団塊ジュニア世代が親子で観に行くにはオススメで良い作品だね。そして、映画版になるとジャイアンが頼もしくなる「ドラえもんあるある」の金字塔作品!因みに、他キャラが頼もしくなる映画では『鉄人兵団』はしずかチャン、『竜の騎士』はスネオって感じか?
坂元 そうそう、本作はジャイアンの“男の葛藤”に泣けるんだよなぁ・・・・。
上木原 いつもは強がって、のび太やスネ夫をいじめたりするジャイアンだけど今回は自分のせいで全てが空回りして精神的に落ちるジャイアン・・・・。中盤から危険を承知で先陣切ったり、仲間の為に敵を引き付けたり、人知れず大泣きしたりと、正に「ジャイアン・スピンオフ作品」!と言ってもいいくらいジャイアンがカッコいい。特に、怖くて不安なはずなのにそれを表面に出さず敵軍の空爆の中、ペコを追って一人で立ち向かっていく姿に感動した・・・・てか泣いた。
坂元 普通泣くね。
アキサン 何だかんだで大長編シリーズといえばジャイアンの男気。『大魔境』で責任を感じるシーンはシリーズ屈指の名シーンですよね。そしてドラえもんの最強道具との呼び声も高い「先取り約束機」。全てのトラブルはアレ一つで解決です。ま、最強道具といえば他にも「地球はかいばくだん」という恐ろしい道具というか兵器も存在しますけど。とはいえ、この『大魔境』は少し釈然としない部分があるんですよね。全体的にトラブル続きな一行なんですけど、そのトラブルの原因はドラえもんのひみつ道具を置いて行き、船を座礁させ、友好的な原住民の村での不遜な発言で追い出されたのはすべてジャイアンのせい。どうせ俺は嫌われ者なんだ!とスネる。ジャイアンらしからぬ態度。しかし、そのジャイアンを焚き付けたのはほかならぬペコ。それが谷の底で死霊の国の正体を解き明かしたあたりで「おみごと!流石僕が見こんだ皆さんだ」って、足組んでパンパンって拍手。・・・・って、そもそもお前が原因じゃねえか!ジャイアンの鼻ペロペロしたぐらいでチャラにできたと思うなよ!・・・・と。
坂元 アキサン、犬相手に大人気ないな・・・・。
上木原 今回の『大魔境』はオリジナルと違って物語がより丁寧にしっかり描かれてるね。そして圧倒的に映像がキレイ&カメラワークが素晴らしい。のび太はメガネ外すと目が数字の3だったのにメッチャイケメン(笑)。あと、オリジナルと違う点は、ペコがかわいくて、敵のサベール大佐がカッコいい。声優小栗旬も合ってたね。ジャングルでジャイアンがライオンを引き付けるシーン、スネオが空爆からみんなを助けるシーン、敵の遠吠砲の映像美が波動砲よりスゴイ件・・・・など、その他いろいろあるけど8割はオリジナルと一緒。でも全然飽きない110分!あと懐かしいドラえもんの道具ばかり。「どこでもドア」や「スモールライト」は置いといて「六面カメラ」、「スーパー手袋」、「翻訳こんにゃく」、「通り抜けフープ」、「桃太郎印のキビ団子」とか・・・・ホントよく考えたな~って思うよね。
アキサン 『大魔境』の一番の見どころは“ドラえもんのひみつ道具”の中で僕が「欲しい攻撃的なアイテム」1~2位を争う「名刀“電光丸”」が登場するところですよね、やっぱり。原作コミック派には「秘剣“電光丸”」の方が覚えが良いんでしょうけど。何せ「必ず勝つ」というアイテム。相手がどんな剣の達人だろうと何だろうとバッテリーが切れない限り無敵の剣。ガキンコ心をくすぐる設定。チナミにもう一つの欲しいアイテムは「無敵砲台」です。
坂元 ジャイアンかよ!
アキサン しかし、原作ではのび太とサベール隊長がタイマン張って、幾度となく重ねた斬り合いの結果、のび太が繰り出した気合十分な飛び込み面でサベールを倒すという痛快なエピソードなんですけど、劇場版はペコvsサベールに改変。しかもサベールはペコの剣を払い落とし、実際勝利したはずなのに歯車に巻き込まれて死ぬという悲惨な結末・・・・見てらんない。
坂元 それは82年のオリジナル版?最新版は原作通りだったと思うけど・・・・。

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