#168 テルマエ・ロマエ

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漫画orアニメが原作の名作実写化映画とは?

上木原 こないだの“Go to Theaters”での『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の回で、『あやつり左近』『ヒカルの碁』 『デスノート』の小畑先生もヤンジャンで連載していた〜ってコトをFbに書き込んだら、坂元さん漫画見ないんですね・・・・。アレ面白かったですよ。彼の世界観が好きな人が多く、沢山の映画化作があるんだと思います。
坂元 オレ全然漫画見ないんですよ。だから漫画やアニメの映画化って言われてもピンとこなくて・・・・。
上木原 ・・・・じゃ、なんでこのテーマにしたの?
で、彼を師と仰ぐほどの和月伸宏先生の絵や脚本も素敵です!和月先生の代表作『るろうに剣心』も実写化で人気だよね。アレは僕的に“漫画を実写化した作品”のベストだな。面白かった!
アキサン そうそう!『るろうに剣心』、大コケするかと思ってたら意外と良かった。妙にキャスティングが贅沢というか・・・・いや贅沢ですね。ストーリーは大分駆け足なんですけど、アクションシーンが嘘くさい漫画チックな表現じゃないのが個人的には良かったです。超高速を表現するためにCGバンバン使って何が起こってるのかわかんないぐらいズバババってやられたらどうしようもないですもんね。ちょっとケレン味のあるチャンバラで充分ですよ。
上木原 只今映画館でやってる続編『京都大火編』、そして来月は『伝説の最期編』!『るろうに剣心』の大友監督は以前のショートカットでも話した『ハゲタカ』 の監督なんだよね。ドラマも映画も好きでファンになった。殺陣とスピード感が素晴らしくCGを多用してないと聞き感動!彼は崩した時代劇を描かせると逸品ですね。特に原作ファンから1番多い意見が実写化に対してキャラじゃないってのがあるんだけど、人斬り抜刀斎モードと「おろ〜」モードの剣心が佐藤健クンがピッタリ!さすが『龍馬伝』コンビ。人斬り以蔵を演じただけあるし、キャスティングしただけある。最後には『龍馬伝』の龍馬役の福山さんまで出てるし!何役なんだ師匠の比古清十郎?もしそうだったらドデカいマントを引っさげて二作目は期待大だね。
アキサン もはや原作なんて下敷き程度にしか使われてないけど『海猿』も続編が何本も作られましたね。原作者とテレビ局の間でトラブル発生したからもうシリーズ映画は作られないんでしょうけど。中でも『LIMIT OF LOVE 海猿』は鹿児島ロケで多くの人が撮影にかかわってるんですよね。かくいう僕も「SIMOKAWA」って書いてるウェットスーツ着てエキストラ参加しましたもん。
坂元 マジ?!すげー!どのシーン?
アキサン 劇中ではコンマ数秒も映ってません。でも僕の兄は結構ガッツリ写ってるんですよ。
坂元 マジ?!すげー!どのシーン?
アキサン 現場入りした下川さんがハイヤーから降りて建物に入っていく足元だけのシーン。あれウチの兄の脚なんです。
坂元 ・・・・足?・・・・だけ?
アキサン 因みに僕も一緒に行ってたんですけど、スタッフさんが僕ら兄弟をジッと眺めて「じゃコチラの方で」って兄を指名。身長は僕も時任三郎と遜色ないんですけど、やはり体形の問題で・・・・当時は今ほどフックラとはしてなかったのだけど。
坂元 “フックラ”というレベルじゃないよね?っていうか、オレの中ではアキサンは“リアル・リンダマン”!絶対に勝てそうにないし(笑)。
上木原 こないだ『ゴジラ』観た時、トレーラーで『ルパン三世』やっていたんだけど、アレ、クオリティ高いよねぇ〜。小栗クンの「コイツぁオレがいただくぜぇ」ってセリフがそのまんま(笑)。次元の玉山さんも五右ェ門の綾野さんも銭形の浅野さんもクリソツ!そして黄色いチンクエチェントにタコ詰の三人(笑)。凄い!強いて言えば不二子ちゃんがもっとエッチでパイオツカイデーな女優にやって欲しかった・・・・壇蜜とかハマリ役かと・・・・。
坂元 なるほど、確かに壇蜜だ!(笑)
アキサン あと、年末ごろ公開の『寄生獣』も、期待半分不安半分ですね。トレイラー見る限り頑張ってる感はあるんですけど、なにせ監督が山崎貴。『永遠の0』『ALWAYS 三丁目の夕日』、最近だと『STAND BY ME ドラえもん』で実績あるのかもしれませんけど、僕の中では変な英語のサブタイトル付ける監督さんって認識なんで。
坂元 内容じゃなくて?

「駄作」と「傑作」の境界線とは?

上木原 僕は結構昔から“実写化映画”ってのには興味があって色々観てるんだよ。『GANTZ』『あしたのジョー』『ヤッターマン』『カイジ』『クローズ』『宇宙兄弟』『デトロイトメタルシティ』等など・・・・意外に全部面白いよ。 最近は小説や漫画とかの原作から映像化するのがほとんどだよね。ハリウッドと違って日本だとゼロから脚本考えて映像化してもハズレたら怖いし、だったら知名度の高い脚本と知名度の高い俳優で映像化すればヒットする確率も上がる。イコール興行収入も上がりスポンサー収入も上がる。キャストは知名度上がるしね。この図式はコレでイイと思う。
だけど、その出来栄えに不満があることがほとんどだよね。僕ら原作ファンは強烈なイメージやそれぞれが思い描く世界観の想いがあるから実写化は本当に難しいんだと思う。だから実写化に対し原作ファンはいつも幻滅と落胆する。最近だとクソ映画とか原作レイプとか言葉もあり、まぁあーだこーだ言うよね。なんか否定することに対して満足してる感じもして(笑)僕は意外とそのまま観れるんでまだましな方だな(笑)。
坂元 でも、逆に「アメコミ」は成功してるよね?アノ違いはなんなんだろうね?
上木原 思うに、日本のアニメの脚本って一流で精巧過ぎて出来過ぎてるんじゃないかと。絵で情景から心理まで書き込んでるから既に映画っぽいんだよ。それに対して映像化するほどのクオリティが日本の技術にはないんじゃないかな。
アメコミの場合は「画」を観ても単純で映画にした方がビュジュアルが栄えるんじゃなの?ほとんどセリフで状況説明してるし、まぁ、キャラだらけの小説って感じ?
坂元 なるほど。
アキサン 確かに、そのほとんどがガッカリさせられるというか、好きだったり面白いと思っていたものが何か思ってたのと違う形で映像化されるとどうも・・・・って感じですよね。特に『ヒミズ』とか。ラスト、てか色々改変されたあの映画にはには大きくズッコケさせられましたね。原作の持つ陰鬱さとか閉塞感とか、それが最後あんな形で「昇華」させられちゃうとは・・・・。
上木原 原作ファンの意見ってキャラとキャストの違いってのがほとんどなんじゃないのかな?『デスノート』『るろうに剣心』『テルマエ・ロマエ』『ウシジマくん』とかってやっぱ主人公が似てる気がするからハズレなそうな気がするし。
まぁ、「進撃の巨人」はマジ観てみたいよね〜!立体装置で疾風のように敵を翻弄したりバッサバッサと切り刻む姿を実写で観てみたい。あと『ビーバップ〜』 じゃないけど“ヤンキー映画”観てみたいな。「特攻の拓」とか楽しそう。竜神天羽セロニアスの増天寺ライブとか・・・・。確かに実写化映画ってツッコみどころもあるけど、映像化することで僕らの、ある意味「夢」である姿を魅せてくれるってコトでいいと思うんだけど。
アキサン あと、“今話題の”マンガやアニメの実写化だと、結構原作に忠実だったりそれほどアレンジしてなかったりするんだけど、“昔の名作”ってのを実写化すると、作り手が頑張り過ぎちゃうんですかね?何か思ってたのと違う方向に進んじゃう映画が多いような気がするんです。
それこそ『デビルマン』『CASSHERN』なんかが後者のパターンですよね。『テルマエ・ロマエ』は原作に忠実というか、原作の一番面白い部分をしっかり抜き出して映像化してるというか、単純に観たいと思ってたものを観せてくれているんですよね。僕の大好きな『ピンポン』も原作に忠実なタイプですね。キャプテン太田とバタフライ・ジョーの演出は過剰でしたけど。
坂元 『ピンポン』観た!アレは面白かったよね〜、原作(マンガ)は見たことないんだけど。
アキサン で、同じように昔の名作を実写化した『あしたのジョー(2011)』は敢えて今風にせず、あの時代の「あしたのジョー」を描いてましたね。あれなら続編あっても良いかな?って思いましたよ。ま、良かったのはジョーじゃなくて丹下段平役の香川照之と力石役の伊勢谷友介だったんですけどね。
上木原 あと『デスノート』もよかった!小畑ワールド全開で。夜神月役の藤原クンもピッタリ。だんだん表情が変わっていく姿は流石としか言いようがない。
彼って『カイジ』『バトルロワイヤル』『藁の楯』等・・・・猟奇的でもあり、へタレでもあり、色んな役ができるカメレオン俳優だよね。“死神リューク”と“月”を原作に対してどう映像で再現するか観てみたけど期待以上。CGを多用して違和感なく映像化が素晴らしかった!オリジナルの内容も追加されてて“月”と“エル”の論理も解りやすく未読の人もきっと楽しめると思う。“エル”の松山クンもビジュアルがまんますぎて逆に違和感あったんだけど2作目で話し方、目つき、仕草とスゴク魅せられた。原作を詰め込んでるんだけどドコとなく自然で見やすくなっているのは金子監督さすがだなと。
しかし、藤原クンも『るろうに剣心』出てたんだね?しかも志々雄真実・・・・顔解らんし(笑)。

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