#178 藁の楯 わらのたて

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三池映画の王道作とは?

アキサン 三池崇史監督作品って、これまでそんな意識して観たことなかったんです。イメージ的には基本はバイオレンス&グロ。『殺し屋1』とか『悪の教典』『神さまの言うとおり』とか。『悪の教典』は上木原さん好みのムキムキの伊藤マッシュが爽やかな顔してジェノサイド。大したストーリーは無いけど、この手の意味不明のサイコキラーが大活躍(?)する映画って嫌いじゃないです。マッシュ伊藤は『悪の教典』の記者会見で「伊藤英明の事は嫌いになっても『海猿』のことは嫌いにならないでください」って、元AKBの前田敦子みたいなこと言ってるんですよね。流石マッシュ。
坂元 「マッシュ」「マッシュ」って・・・・もうあの事は忘れてあげて下さい。
上木原 昔はやっぱ『ビー・バップ・ハイスクール』みたいなヤンキー映画も好きだったんだけど、三池監督も作ったよね『クローズZERO』。コレも面白かったよ!山田クンも小栗クンも大好きな俳優だからね~。最近は『ブラザーフット』『戦火の中へ』『ネイビーシールズ』など戦争映画にハマっていて死と隣り合わせの軍隊に涙したんだけど『クローズ』は「テッペン」とか「勢力」とか、学生ヤクザチックなトコがまたいい!その中にもGPSvs芹沢軍団のライバル同志のハートが一つになったりとなんだか爽快な感じ。昔はこんな作品を観た後は劇場出た後やたら気が大きくなって自分が強くなった気がしていたけどね・・・・。SNSやネットで陰湿なイジメとかがある中、真っ向からやり合う姿を今のガキ共に見て欲しい。若いってイイね。正に青春映画!そんな作品だった。
アキサン ところが『神さまの言うとおり』になると元が完結してないマンガだから投げっぱなしで終わり。ビー玉演出も何かよくわかんない。R15なんだからもっとダイナミックにいっても良いと思うんですけど。意図的な演出なんでしょうね。面白味もあるし、滑って動きにくいという効果もあるんでしょうけど、それにしてもピンとこない。
てか、原作は週刊少年マガジンに連載中のマンガなんですけど、最近マガジンの漫画ってこんなんばっかなんですよね。高校生達がいきなり何かよくわかんない不条理なゲームに放り込まれちゃう。主催者も目的も何もわからないけどとりあえずサバイブしていく、みたいな。ゲップが出そうです。
坂元 そうなんだ。この路線っていわゆる“流行り”なんだね。でも確かに三池監督のイメージにピッタリの映画だとも思った。これだけ作風が多いのに、僕の三池監督に対するイメージは正にこの手の映画なんだよなぁ~
アキサン 同感です。それと、もう一つのイメージが『ヤッターマン』とか『忍たま乱太郎』とか『ゼブラーマン』とか・・・・何というんでしょうか?イロモノ系と言いましょうか。以前『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』がテーマの時にも話題になってましたけど、ホント油断ならない監督さんなんですよね。良い意味で。
上木原 三池監督は、江戸時代武士から今に至る「形式」や縦社会の「型」「容姿」とか、今の日本人が型にハマってリミッター効かせてる僕らに伝えたいんじゃないかな。反対にVシネとか好き放題やってきた彼の作品に僕ら憧れるとこがあるよね。とにかく完成度を求めるより好き放題やってる三池監督のポリシーって素敵だと思わない?映画を通して普通と思ってる「型」が不自然でおかしいコトだと伝えたいんじゃないかと。僕らはもう変えられないけどコレからの若い人たちには時代劇他、三池作品を観てもらい三池哲学を人生に反映させて欲しいと思うんだよね。三池監督がもし亡くなったら追悼番組としてOAしてほしいのは『ビジターQ』らしい(笑)。動画サイトで観たけどコレはヒドかった(笑)。
アキサン 今度はギャスパー・ノエとか寡作な映画監督特集しましょうよ。あっちも後味の悪い映画多いですし。
坂元 今回、別に「後味悪い映画」がテーマではなかったんだけど・・・・。

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このディスカッションは、メールのやりとりのみで行われているバーチャル(死語?)な対談です。このコーナーには基本的に何の束縛も決まり事もありません。思いついたことを独り言のように書いていただければこちらで他の参加者とのメールと「会話形式」に編集させていただきます(掲載時には簡単な自己紹介文とアイコン用画像が必要です)。
現在募集中のテーマは『ボーン・アイデンティティ』(02年 ダグ・リーマン監督)です。メール受付〆切は2015年7月31日(金)です。ご意見・ご要望のメールも大歓迎です。

参加希望メール送り先  sonic@sky.plala.or.jp 坂元まで

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