シックス・センス(c)Buena Vista Home Entertainment, Inc. and B&B Company

#182 シックス・センス

個人的にはどんでん返し映画のベスト1です。でも、オチを知ってて見るとまた全然雰囲気違うんですよね。全てのシーンに違和感しかない(笑)。 by アキサン

『シックス・センス』
シックス・センス
発売元:ポニーキャニオン
販売元:ポニーキャニオン
価格:¥4,700(本体)+税

《前へ|1|23次へ》 1/3ページ

映画史に残る大傑作『シックス・センス』は、やっぱり凄い!

上木原 「あなたはすでにだまされている」。久しぶりに出たねこのテーマ!
M・ナイト・シャマラン監督最新作『ヴィジット』、今月23日封切りだっけ?観てから書きたかったな~トレーラー見るだけじゃ全然わからない。休暇にジジババの家を訪問した孫の姉弟の楽しげな姿が映し出される冒頭から、3つの約束をして・・・・それまでの雰囲気が一変しての恐怖!そしてシャマラン監督が「あなたはすでにだまされている」と。ナレーターもなんだか若い男の声で最初は明るく話すんだけど最後の「ヴィジット・・・・」って喋る声が怖~い!めっちゃ気になる~。
坂元 シャマランお得意の予告編だよね。今度こそ期待できそう!(笑)
アキサン 僕は結構シャマラン監督の作品好きなんですよ。ただ、『エアベンダー』『レディ・イン・ザ・ウォーター』はアレでしたけどね。あと『アフターアース』も。
坂元 オレも大好きな監督です。欠かさず全作観てるもん。でも冷静に考えるととにかく『シックス・センス』が全てなんだよね・・・・。あの感じを期待してシャマラン監督の最新作は絶対にチェックしてしまう。しかもまた予告編とかが大抵『シックス・センス』を思い出させるような雰囲気になってるから尚更期待度が上がるんだよね。
アキサン ってことで、今回のテーマ『シックス・センス』
衝撃的でしたね。当時ネタバレ要素ゼロで臨んだ映画だったので、最後のどんでん返しにはもうすっかりやられたクチです。今のところ個人的にはどんでん返し映画のベスト1です。
坂元 オレも。この映画と『ユージュアル・サスペクツ』を超える映画はもう一生観れない気すらする。
上木原 どんでん返しだったらデヴィッド・フィンチャー監督の『ゲーム』も最高だったけどね。
アキサン で、『シックス~』久々に観直してみましたが、冒頭の雰囲気は完全にホラー映画のノリですよね。そういや、と思ってyoutubeで予告編動画見てみたら完全にホラー映画のソレ。途中の幽霊描写も完全にビビらせにかかってますもんね。それが途中からヒューマンドラマというかゴーストドラマというか、何かちょっと良い話の様子を醸し出して、最後はわだかまりや誤解が一気に瓦解。親子の愛。ええ話やーと思わせてからのひっくり返し。鮮やかな伏線回収。でも、オチを知ってて見るとまた全然雰囲気違うんですよね。全てのシーンに違和感しかない(笑)。
上木原 俺も久しぶりに『シックス・センス』観たよ。ブルース・ウィルスがフサフサで若い!銃撃戦がよく似合うのにこんな役もさすがの一言。しかも以前“Short cut”のお題でもあった『A.I.』のハーレイ・ジョエル君はやっぱり素晴らしく愛くるしい!そして現在の姿は残念なことに「地獄のミサワ」状態・・・・。
坂元 この人ほど将来を有望視されながらも世界中の人々をガッカリさせた人もいないよね・・・・。
上木原 まあでも改めて観てみるとスゴイ作品で感動した。家族愛を存分に感じることのできる作品だよね。以降、「シックスセンスみたいな感じ」とか「オチがシックスセンスっぽかった」ってみんな言うくらいだからある意味ずっと語り継がれて観たくなる作品じゃないの?また観たい!一度ネタバレした状態で伏線を感じるため劇場に足を運ぶ、DVDでもう一回観たいなど、ある意味凄くない?
坂元 公開当時、映画館はまだ座席指定も無ければ好きな時間に自由に出入りできてたんで、「途中入場禁止&完全入替え制」ってのが凄い画期的だったのを覚えてる。入替えなければ殆どの人がもう一回居座っちゃうからね。それでもアーケードの入り口(タカプラ)辺りまで行列が出来てたもんなぁ・・・・。
アキサン 劇中では都合の悪い部分は一切描写しない。その理由は登場人物の特性だというすり替え。これもお見事。一回コッキリしか使えない映像叙述トリックですよね。レストランのシーンも計算されつくされてて心地良い。初見と二度目で嫁さんの印象が全然違っちゃうんですよね。
上木原 そうそう!初めて観たときはマルコムの妻、コールの母親二人は酷い女だなと思ってたけど、ネタバレしてから見るとマルコムやコールの事を思ったやさしい女性だった・・・・同じセリフなのにどうしてこうも違うんだろう。だってさあのね、母親と奥さんが必ず一度はマルコムをチラッと見るのね。そこに僕らは見えてるから生きてるって勘違いしちゃうんだって・・・・。監督やキャストのファンだったら2~3回は観るけどコレは頭を整理してもう一回観たい作品だよね。結婚記念日のレストランでのシーン、そして結婚生活が上手くいってないのか抗うつ剤のシーン、更には旦那いるのに平気で妻を誘ってくる男のシーンなど含め完全に騙された。
アキサン 「勘のいい人」と言われる人達の中には、冒頭でオチがわかっちゃったぜ、なんて人もいらっしゃるようですけど、僕はこの映画をネタバレ無しで観られたことに感謝しますね。ありがとう、映画の神様、って。
坂元 全く同感。でもコレ、たった一言でネタバレできてしまうから観る前に聞かされた人はたまったもんじゃないよね。実際オレの身近にそんな人がいてさ「なんでそれ言うんだよ~!」って凄い怒ってたもん(笑)。
上木原 コール扮するハーレイ君が母親にカミングアウトするシーンはホント感動した。なんか『ゴースト』のコインが浮くシーンあったよね、あれと一緒な感じで最初のギクシャクした雰囲気から素晴らしいの一言だったよ。小説だと上手くいきそうなトリックや作風なんだけど、映像化するにはかなり緻密に作り込まなきゃココまでできないと思う。学校の先生も昔の“どもり”を指摘されて、キレて「化け物!」って言ったよね。学芸会前にドレッサーの前で喋っていた火事で亡くなった女性、先生はあの女性教師の知り合いで昔の“どもり”を教えてもらったんだってね。あと強いて言えばマルコム含め幽霊の影をCGで消してくれればコッチも「細かっ」って思ったんだけど・・・・。
坂元 なるほど。そうだよね、影を消すことなんて大したことじゃないだろうし・・・・。
上木原 この映画は「普通の人の視点」「コールの視点」「マルコムの視点」っていう3つの視点で描かれているんだよね。「普通の人の視点」は学校の先生や母親が見る風景で異常現象を描く風景。「コールの視点」は幽霊と普通の人の風景が見える。そして一番厄介なのが「マルコムの視点」。マルコムは死者が見えないためコッチは生きてると勘違いしちゃうんだよね。「見たいものだけが見える」って事は「見たくないものは見えない」ってことでもあるから、銃弾後もドアの前の机も見えない。結局観客に3つの視点で見せてるから完全にだまされるんだろうね。
坂元 初めて観た時はその違和感が何なのか分からないから余計に恐怖心を煽る。いやぁ~とにかくお見事!
上木原 そしてポイントとなる「赤い色」。赤い風船、赤いドアノブ、赤いテント、赤いドレス・・・・死者との接点を繋ぐとされる「赤い色」・・・・このこだわりがハンパない!赤いドレス着た母親は腹たった~!ただひとつ腑に落ちないトコがあってね、コールがベッドでマルコムにカミングアウトするシーン「自分が幽霊だと気づいていない」「幽霊が近くにいると寒気がする」確かに白い息が出て寒そうだったけど、マルコムのトキはど~なの~って。
あと、関係ないけど今までずっとブルース・ウィルスかと思っていたらウィルスじゃなくてウィリスだったんだね。今回初めて知った(笑)。もうひとつカンケーないけど第6感(シックス・センス)を超えたのが“セブン・センシズ”だからね。コレは小宇宙を・・・・。
坂元 その話は長くなりそうなんでまた飲みながらでも聞かせて下さい。

《前へ|1|23次へ》 1/3ページ

一番上にもどる      紹介作品一覧へ     ホームヘもどる