#186 クール・ランニング

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傑作スポーツ映画と云えば?

N氏 「スポーツ映画」と云えば、やっぱ何と言っても『炎のランナー』でしょ?こちらも実話ベースで、アカデミー賞も受賞した超名作。昔は、しょっちゅうテレビの洋画劇場でやってたよね。
坂元 懐かしい~!テーマソングがまた有名だったよね。映画の内容はよく覚えていないけど、思い出そうとするだけで涙が出そうになる(笑)。
N氏 あと、スタローンの『勝利への脱出』!純粋なスポーツ映画とはちょっと違うかもしれないけど、クライマックスのペレのオーバーヘッドキックは映画史に残る名シーンでしょう。
アキサン スポーツ映画と聞いて真っ先に頭に思い浮かんだのが『ドッジボール』・・・・けど、その内容となるとパッと思い浮かばない。我らがデビッド・ハッセルホフが極チョイ役でが見どころだったことと、ドッジボールのルールが僕らの知ってるソレとは少し違うということぐらいしか覚えていない。こりゃイカンと思って観直しましたけど・・・・ベン・スティラーが出てたってこと以外、別段新しい情報が入手できませんでした。まあ普通に愉快なスポーツコメディ映画なんですけどね。
どうしてこうも僕の心に深く印象付けられているのか、と考えたら、それはやはりデビッド・ハッセルホフの存在としか言いようが無いんですよね。
坂元 デビッドなに?誰それ?
アキサン 「ナイトライダー」のマイケルだよ。
坂元 あ~あ・・・・最初からそう言ってくれる?っていうか、あの映画にマイケル出てたんだ?面白かったよね~『ドッジボール』!オレ、ベン・スティラー大好きなんで、彼が出てるだけで大体楽しめます。
アキサン ベン・スティラーって身内とよく共演してるイメージがあるんですけど、『ドッジボール』では嫁さんと共演してるんですよね。お母さんは昨年鬼籍に入られたようですけど、二人の子供もそろそろ大きくなってきたことですし、ウィル・スミスのように親子共演やっちゃうんでしょうか。コケなきゃ良いですけど。
そんなウィル・スミスが出てたスポーツ映画といえば『バガー・ヴァンスの伝説』。CSでやってたのをボンヤリ観てたんですけど、どうも主演のマット・デイモンと揃って若すぎるんですよね。以前は名プレーヤーだった、って設定にしちゃ若い。当時30歳のマット・デイモンとはいえ、俳優さんは実年齢より若く見えちゃうから尚更。そこに現れる謎のキャディ、バガー・ヴァンスがウィル・スミス。仙人のような存在で、含蓄ありそうな説得力のあるアドバイスでジュナの復活をサポートするんですけど、やはり若い。こんな役させるならイメージ的にはモーガン・フリーマンですよ。で、監督はロバート・レッドフォード。だったらもういっそのことジュナ役はロバート・レッドフォードで撮っちゃえば良かったんじゃないの?と思っちゃいました。
坂元 確かにそのキャストはバッチリかも。レッドフォード映画特有の重厚感ももっと活きたかもしれないね。
そうそう、こないだ、モーガン・フリーマンの『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』って映画観たんだけど、なかなか良い映画だったよ。スポーツ映画でもないし、アキサンは全然好きじゃないかもしれないけど、きっとアキサンの奥さんとか好きな感じだと思う。たまにはこんな映画も是非。
アキサン モーガン・フリーマンといえば『インビクタス/負けざる者たち』ですよね。スポーツ映画というか、ヒューマンドラマですけど。人種問題つながりで『タイタンズを忘れない』とか『しあわせの隠れ場所』もそうですけど、アメリカのスポーツ映画ってアメフト映画のイメージが強いですよね。
坂元 それと野球映画ね。
アキサン 野球映画で真っ先に思い浮かぶのはケビン・コスナーの『さよならゲーム』『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』『フィールド・オブ・ドリームス』の3本。
中でも『フィールド・オブ・ドリームス』は明石家さんまが好きな映画としてその名を挙げたり、男女の感性の違いを表現するのにこの映画をよく持ち出してますよね。この映画って、悪い人が出てこないんですよね。誰も不幸にならない。嫁さんの兄も敵役のように出て来るけど、彼も良かれと思ってしてることだし、その奇跡を目の当りにした途端に「絶対に売るな」と。そして訪れる穏やかな時間からのエンディングへ。泣く程じゃないけど心がふんわりするんですよね。
で、さんまが言うようにホントに女性は理解できないのか?と思って、CSでやってるのを嫁と観てる時に聞いてみたら「んー、だからどうなの?って思う」とのこと。
坂元 なるほど~、ホントなんだ(笑)。
アキサン 僕が始めて観たときは「いつか結婚して子供が出来たらキャッチボールをしよう」と素直に思えたんですけど、先日観直してみると極めて父親目線というか男目線の映画なんですよね。理解のある妻、可愛い娘、父とのすれ違い。大概の男性の理想と現実の最大公約数というか。いやまあ、こういう状況って、恐らく真っ先に全力で反対するのは嫁さんじゃないですか。多分ですけど。アンタ何考えてるの!?って。一番の難関を軽やかに突破するからこそ、美しい夢物語たりえるのかな?と。
N氏 僕も「一番好きなスポーツ映画は?」と訊かれれば『フィールド~』と答えるかも。この映画からケヴィン・コスナーの映画を見漁ったもん。今でもふと、あのトウモロコシ畑の画を思い出す時がある。一生心に残る映画って、こういうのを言うんだろうな。
アキサン 映画評論家の町山智浩の解説で「ナルホド!」と思ったのが、『フィールド・オブ・ドリームス』『インターステラー』の類似性について、ってのがありまして。
大雑把に言えばトウモロコシ畑と親子の和解をテーマにして、そこに『2001年宇宙の旅』のSFエッセンスをブッ込むと『インターステラー』になる、的な。ゴリゴリのSF映画だと思ってたんですけど、親子の絆を主軸に置いて観るとまた違った印象が得られるのかもですね。
坂元 分からないでもない・・・・そう言われるとなんか映画の「雰囲気」も似てる気がしない?
アキサン あと野球映画といえば『メジャーリーグ』ですね。若きヤリチン時代のチャーリー・シーンが堪能できます。この頃のチャーリー・シーンは『プラトーン』『ウォール街』『ヤングガン』『ホットショット』と、面白い作品にいっぱい出てたんですけどね。何かトラブルメイカーのイメージがついてから露出がグッと減っちゃって。出てきたと思ったらHIV感染者としてカミングアウト。色々とヤンチャ過ぎますね。
坂元 いやホント、チャーリー・シーン大好きだったんだけどなぁ・・・・やっぱ親(マーティン・シーン)の七光りに過ぎなかったのか?
アキサン 因みにその『メジャーリーグ 2』『3』には何故かとんねるずの石橋が出てるんですよね。石橋はその後も『悪魔たち、天使たち』って映画にも出てるみたいで、アンディ・ガルシアと共演してるとか。観ようとは思いませんが(笑)。
坂元 オレも全く観てみようと思わない。オレ、とんねるず石橋って大嫌いなんだよな~。同じ日本人がハリウッド映画に出てるってのに、応援したいどころかむしろ観たくないってなかなかなもんだと思う(笑)。日本人のハリウッド先駆者と云えばやっぱり、松田優作とか渡辺謙(女性ならば菊地凛子)!石橋は無かったことにして欲しい・・・・。
アキサン スポーツ映画と呼ぶべきなのかどうか定かではないんですけど、近作だと『マネーボール』も面白かったですね。
僕はそもそも野球に関してはロクに知識が無いんですけど、とはいえルールとかは把握してますよ。ただ、最近の選手とか動向とかに興味ないんです。贔屓のチームもありません。ダメ外人列伝とかは大好きですけどね。データ至上主義なやり方に批判も多かったんでしょうけど、逆に大した興味も無くて、野球ゲームで遊ぶときは選手の打率ぐらいしか参考にしない程度の僕みたいな人間にとっては凄く効率的に見えるんですよね。ただ、物事の多くがそうなんですけど、効率的なことの向こう側にある非効率的や非生産的なものにこそ、その文化の持つ魅力があるんでしょうけど。
坂元 『マネーボール』、面白かったよね!正直、オレも野球にはあまり興味はなくて「ブラッド・ピット映画」な感じで観たんだけど、かなり面白かった。
アキサン 何か海外映画ばっかりになっちゃったんですけど、邦画だとどうだろう?と思ってスポーツ映画を思い返してみると、結構あるんですよね。野球だと『バッテリー』『逆境ナイン』『瀬戸内少年野球団』、バスケだと『フライング☆ラビッツ』『ウイニング・パス』、相撲の『シコふんじゃった』に駅伝の『風が強く吹いている』にバレーの『おっぱいバレー』に卓球の『ピンポン』等々・・・・。よくよく考えたら青春モノは大概スポーツ絡んでますよね。学生だと部活とかテーマにしやすいし。あとはメジャーじゃないスポーツを取り上げてたりとか。だから邦画だとスポーツ映画というか青春映画ってイメージが強いんですよ。

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