キングスマン

#195 キングスマン

アクション、音楽、グラフィック、決め所、コミック的な展開が一瞬たりとも目を離させない娯楽作らしい映画。やっぱり予備知識なく没頭できるのがいい映画です。by 井上社長

『キングスマン』
価格:¥1,280+税
リリース日:2016年7月6日(水)
発売・販売元:(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
セルDVD品番:OAQ-80699

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マナーが紳士を作るのだ

魅楽流 先月の『ブリジット・ジョーンズ』の回も参加しようと思ってたんですが、スミマセンでした。いやぁ~、混ざりたい一心で観たくもない映画を無理やり観てはみたんですけどね、それが締切日の夜だったんですよ!なぜか!それにブリジットに感情移入というより、どうにも前回ホストの志保ネーサンとブリジットが被って・・・というか志保ネーサンの私生活を覗いているようないたたまれない気持ちになってしまって(笑)
坂元 絶対、シホさんに怒られるぞ。
魅楽流 しかもラスト15分くらいで寝落ちてしまったこともあって、やっぱ映画は好きなもの、観たいと思ったものだけを観るべきだなと強く実感した次第でした。うん。
坂元 で、今回は井上社長のリクエストで『キングスマン』をテーマに「スパイ映画」について語りたいと思います。
アキサン 「スパイ映画」ですか・・・・。僕ってあんまりスパイ映画に興味無いんでしょうか、今回のテーマの引き出し結構少ないんです。『キングスマン』に関しても予備知識はほぼゼロ状態。「イギリスのスパイ映画かあ。何だか堅そうだな」と思いながら観始めたんですが、あまりにも思ってたんと違う展開でしたね。
魅楽流 実は僕も今回の『キングスマン』全然知らなくて・・・・で、休みの日に一人で昼間に観てみたんですが、思いの外どころかすごく面白くて、結構のめり込んでしまってました!スパイ映画の定番、七つ道具的な秘密のビックリアイテムもあったしアクションもスピーディーで派手、だけども紳士なのでいちいちジェントルを気取るところも良かったです。知らねえ映画も観てみるもんだなぁと実感した次第です(笑)。
上木原 『キングスマン』・・・・なんとも不思議な映画だった。以前#151『裏切りのサーカス』でも「スパイ映画」を語ったでしょ。スパイって目立っちゃダメなんじゃなかったっけ?目立ちすぎるしポンってキノコ雲じゃん(笑)。グロっぽく悪趣味でスタイリッシュ!しかも「あれ?このシーンって」・・・かなり色々な映画のオマージュしてたよね。無双シーンなんか『キック・アス』そのまんまだし。最後のキレーなキノコ雲の花火が印象的だった(笑)。正統派スパイ映画と思って観ると頭が大噴火するぞ(笑)。お腹いっぱいでした。大満足。面白かった!
アキサン 『メン・イン・ブラック』を思い出させるスパイ養成機関に、『ウォンテッド』『キック・アス』のようなストーリー展開。と思ったらマーク・ミラー原作だし監督は『キック・アス』の監督マシュー・ボーン。そりゃ似るはずですね。キングスマン養成所(?)で子犬が出てきた時に「あ、アレやるんだな」って思いましたけど、そもそも何で観たんだっけ?と思い返すと『亡国のイージス』でしたね。防衛庁情報局でもキングスマンと同じことやってるようです。『亡国〜』の如月二曹は犬食ったそうですけど。もしかしたら各国のスパイ養成機関でも同じようなことしてるのかもしれませんね。でも北朝鮮の工作員とかだと平気で食べちゃうんでしょうか。
坂元 『キングスマン』ホント面白かった。みんなが言っているように、イギリスの正統派スパイ映画だと思ってみたらひどい目に合うよね(笑)英国人俳優一ジェントルマンのイメージがあるコリン・ファースが主役だから「正統派で堅い映画」なんじゃないかって勝手に思い込んでしまうんだと思う。だから実際に観た時の裏切られ感がハンパじゃない!(笑)
井上社長 それにしても敵キャラとの勝利の後が最低だったよね。北欧?の王女と最後にああなる展開がこの映画の価値を下げた、減点。他は満点!特にコリン・ファースが制御不能になってからの教会での殺戮シーン。コリン・ファースのスーツ姿のアクションシーンってめちゃめちゃカッコいい。それと自分たちだけ生き残ろうとしたセレブさんたちの頭に埋め込まれた起爆装置が次々に誤爆し、頭から火を噴いていくシーン、これは衝撃でした(笑)。これ見たとき、なぜか『マーズ・アタック』を思い出してしまいました。サイケデリックなグラフィックのせいでしょうかね。とにかくアクション、音楽、グラフィック、決め所。コミック的な展開が一瞬たりとも目を離させない娯楽作らしい映画でした。やっぱり予備知識なく没頭できるのがいい映画です。
魅楽流 ただ一つ、終盤に頭に埋め込まれたチップが爆発していくあのくだり・・・・あの花火大会みたいなシーン、アレは何なんですか!?あそこで一気にシラケてしまいました(笑)「え?え?ナニコレ?ナンスカコレ!?」って。。確かにあのシーンを生々しくやるとR指定がきついものになりそうな気もしましたけど、あの花火大会は興ざめでした。。もしかしてこの映画はこれをやりたかっただけなんじゃないのか!?って今まで楽しく観てた気持ちが吹っ飛びましたもん(笑)。
坂元 あのシーン、オレは大好きだけど(笑)
上木原 あと、ダルモア62とかラフィットってワインにブランデーのナポレオン、そしてスパイなカクテルマティーニと・・・・酒にも詳しくなった気がする(笑)しかし、コリン・ファースって何であんなに無表情なの?彼ってスーツが似合ってスマートな紳士のイメージしかないよね。それがアクロバティックなアクションするんだから驚きだよ。一番好きなシーンは「パグのJBは、ジェームズ・ボンドでもジェイソン・ボーンでもなく、ジャック・バウアー」SNSでも書いたんだけど結構多いんだよね「J.B.」って。他にもジェームス・ブラウンにジャスティン・ビーバー、そして日本代表はジャイアント馬場(笑)。バウアー好きにとって嬉しいシーンだった。
井上社長 そういえば『キングスマン』の教会での集団殺戮シーン、これは「チャンバラ」ではないですか?『ジョン・ウィック』でも拳銃で見せた「チャンバラ」的なガンアクション、洋画を観ていて、あれっ?って思うことが最近時々あります。遠くからパンパンと打つんじゃなくて、肉弾戦の中でうまく拳銃使うような。日本映画の影響かどうかはわかりませんけど、既視感がある洋画に気づくことがありません?
アキサン 確かに。スパイって、いわゆる忍者とか密偵とか、そーっと忍び込んで情報収集したり人知れず暗殺したりするんだと思ってたんですけど(「外套と短剣」って言うみたいですね)、この映画、やってることはほぼドンパチ前提の潜入破壊工作。隠密性あまり感じられません。で、イギリス版の「必殺仕事人」みたいだな、と思いながら観てるとラス前で頭パッカーン花火の連発。音楽とシンクロさせてボンボン打ち上がる花火。冷静に考えればグロいシーンなんですけども。笑っちゃいましたもん。一体何の映画を観ているんだ、って。それにしても『キングスマン』のスパイたちは自己主張が強いですね。サビルローの仕立屋で誂えたスーツに身を包み、靴から小物から細かいところまでこだわりの、というか一癖も二癖もあるハイテク逸品揃い。これじゃ、イギリス紳士を見たらスパイと思え、ですよ。結果、思ってたのと違い過ぎた映画でしたけど、これはこれで楽しめる映画でした。
魅楽流 続きがあったら観てみたいっすね。あるかな?
上木原 続編、勿論あるだろうな。僕的にはハリーは死んでないと思うんだよね。だってあんな無双チャンバラできるのに素人の銃一発で死なないでしょ。
坂元 続編も正式に発表されてるよね。来年2017年に公開予定!
上木原 しかも、日本も舞台になるらしいね。「マナーが紳士を作るんだ」いい言葉だよね~。スーツをバシッと決めて黒フレームのメガネかけて傘もって歩きたくなったよ。

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