「どんなに泥臭くてもかまわない。勝利のために求められるプレイをするのみです」第4回 レノヴァ鹿児島 小久保 眞選手

かごしま転身録 レノヴァ鹿児島

かごしま転身録 レノヴァ鹿児島

かごしま転身録 レノヴァ鹿児島

かごしま転身録 レノヴァ鹿児島

かごしま転身録 レノヴァ鹿児島

かごしま転身録 レノヴァ鹿児島

かごしま転身録 レノヴァ鹿児島

絶対に負けられない試合
今シーズンにかける思い

 日本バスケットボールリーグ2部機構。通称“JBL2”の2009-2010シーズンが、いよいよ幕を開ける。昨年、鹿児島初のプロスポーツチームとして誕生した〈レノヴァ鹿児島〉は2年目の挑戦。10月18日の〈石川ブルースパークス戦〉を皮切りに、来年の3月まで全国各地で熱戦を繰り広げる。「チームコンディションは上々。初戦から絶対に負けられません。強い気持ちを持って、勝ちにいきます」。こう力強く話すのは、今年の5月にキャプテンに就任した小久保選手。個人としても「出場回数が少なく、思うようなプレイができなかった」と昨シーズンを振り返り、「目標は優勝。それだけを目指して練習してきた」と今シーズンに対する強い意気込みを語る。昨年のチーム立ち上げと同時に入団し、チーム同様、小久保選手もプロ生活2年目。キャプテンとしての責任、昨シーズンの屈辱、そして県民からのエールを肌で実感し、技術面も精神面も大きく成長しているようだ。「どん欲で、執念深く、泥臭くてもいい。いちプレイヤーとして、チームに求められている仕事をコートで表現する。チームのため、勝利のため、初戦から思い切り暴れてきます」。取材に訪れたのは開幕まで2週間に迫った時期だが、小久保選手の表情は実に穏やか。プレッシャーを感じさせないほどリラックスした彼の様子は、今、とてもいいコンディションであることを証明している。

一度は終止符を打った選手人生
東京で再燃した“勝利”へのこだわり

 小久保選手がバスケットボールと出会ったのは中学時代。はじめは「バスケのバの字も知らないくらい」と笑うが、そこから一気にバスケットの魅力にのめり込んでいく。中学では市の選抜に選ばれ、長崎県の強豪・私立瓊浦高校(けいほう)に特待生として進学。在学中はインターハイ出場も果たした。「高校は先輩方が3年連続でインターハイに出場していて、勝たなければならないというプレッシャーがずっとありました。今振り返ればいい経験ですが、当時は辛くて(笑)。バスケの楽しさを見い出せたかというと、そうではないかもしれません」。高校卒業後は大学推薦の話もあったが、バスケを続ける気持ちにはなれず、老舗カステラ店の東京工場に就職する。ところが上京して1カ月が過ぎた頃、異変が起きる。「もういいって思ったはずなのに、バスケがしたい。体を動かしたくて、ソワソワして(笑)」。そして出会ったのが区民体育館で行われている“開放”。バスケ好きが集まり、自由にバスケを楽しむ。そこで多くの出会いにも恵まれ、都内のクラブチームを渡り歩くようになる。「今までにない感覚でバスケを楽しめました。だからこそ、強さや勝つことの意味がわかったのかもしれません」。はじめは楽しむだけだったバスケ。しかしすぐに“強さ”へのこだわりが再燃する。世田谷の強豪チームではJBLでプレイしていた選手とも出会い、「勝ちたい」という気持ちは日増しに強くなっていった。プロへの転向。それを意識し始めたのも、とあるチームとの出会いがキッカケだ。

たくさんの出会いが教えてくれた
バスケが持つ無限大の可能性

 「体育館にDJブース。音楽をガンガン流しながらプレイしている。バスケをする人も、しない人も、バスケが好きだから集まって、家族みたいに付き合ってる。はじめは何じゃこりゃ?って思ったけど、新しいことにチャレンジする姿は純粋にかっこいいと思いました」。小久保選手がレノヴァ入団前まで所属していた〈横濱TEAM-S〉。ここでは「魅せるバスケ」を知った。ストリートバスケの文化にも触れ、そのプロリーグ“レジェンド”にも参戦する。「華やかな舞台でプレイする心地よさもあったけど、それよりも応援してくださる方の声援が嬉しかった。頑張ってる姿を見て、元気をもらえるって言ってもらえたんです」。勝つこと、楽しむこと、魅せること。バスケが持つ様々な魅力に触れてきたが、最後に知ったのは「人に影響を与えられるバスケ」だった。レノヴァ発足を知った彼は、迷わずトライアウトに挑戦。プロとしての一歩を踏み出した。「いつも恵まれてるなぁって思うんです。たくさんの人に出会えて、その度に進むべき道を教えていただいた。仕事をカステラ職人から営業に変えたこともありましたが、それも出会いの素晴らしさをバスケで知ったから。この先どうなるかなんて、自分にはわからない。今はただ、目の前にある大きな目標に立ち向かうしかないんです」。試合の目標は語れても、その先は語れない。今考えられるのは、これから迎える試合のことだけ。そんな小久保選手の言葉に、今シーズンへの期待がさらに高まった。

(2009.10.10)

プロフィール

プロフィール01

レノヴァ鹿児島 キャプテン・小久保 眞選手

長崎県出身。私立瓊浦高等学校でバスケットボール部に所属し、インターハイ出場を果たす。卒業後、東京でクラブチームを渡り歩き、レノヴァ入団前は〈横濱TEAM-S〉に所属。ストリートバスケットボールのプロリーグ“レジェンド”で腕を磨き、アメリカの独立リーグABAのサマーリーグにも参加。レノヴァ発足とともに入団し、今年5月にキャプテンに任命される。ポジションはフォワード。背番号は6。選手としてだけでなく、チーム運営の営業マンとしても活動している。

インフォメーション

JBL2 2009-2010シーズン開幕

日本バスケットボールリーグ2部機構。鹿児島では鹿児島県総合体育センター、サンアリーナせんだい、指宿総合体育館、奄美市名瀬総合体育館で、全11試合が行われる。ホームゲーム初戦は、10月25日(日)奄美。その後、11月22日(日)サンアリーナせんだい、11月23日(月・祝)鹿児島県総合体育センターと続く。詳しい試合日程はレノヴァ鹿児島のホームページでチェック。

一番上にもどる ホームにもどる